「哲学」と「対話」で自ら学び育つ力を養う通信制高校

哲学 コミュニケーション能力

不安を取り除き、対話しやすい空間を演出

ワオ高等学校(学校法人ワオ未来学園)は、能開センターや個別指導Axisなどの学習塾を全国に展開するワオ・コーポレーションが設立した通信制高校です。生徒たちは、普段はバーチャルキャンパスで授業を受けたり、イベントに参加したり、全国から集まっている友達や先生との対話を楽しみながら学校生活を送っています。そして、ワオ高等学校では、スクーリングやスタディツアー(国内外を問わずさまざまな場所や人を訪ね、対話する特別活動)でさらに対話を深めていける空間を提供しています。
ワオ高等学校で大切にしているのは「対話」です。簡単に言うと「おしゃべりが好きになる学校」を目指しています。不登校の原因で多いのは対人関係のトラブルです。友達とのおしゃべりからもめ事になったことがきっかけで不登校になった場合、その経験から人と話すことに不安を感じる生徒がいます。そこでワオ高等学校では「安心しておしゃべりできる空間づくり」にこだわり、生徒の不安を取り除こうとしています。

対話に必要なのは、テーマと安心して話せる環境

対話に必要なのは、テーマと安心して話せる環境

対話に必要なのは、「テーマ」と「安心して話せる環境」です。例えば、普段の雑談ではつい一方的に自分のことだけを話してしまったり、逆に言いたいことが言えなかったりすることがあると思います。ですが、テーマを決めて対話すれば、他の人の意見を聞く姿勢が身につき、自分と他者との違いを知ることができます。テーマに沿って考えを深めていくだけなので、お互いを攻撃し合うことがなくなります。そうした対話の場として、ワオ高等学校では哲学・科学・経済のジャンルからさまざまなテーマを提供する「教養探究」というオリジナル教科を用意しています。
また、安心して話せる環境として、いきなり対面で話すのではなく、問いに対してチャットでコミュニケーションすることから始めたり、バーチャルキャンパスではアバターで自分の意思を示しやすいようにデザインを工夫したりしています。バーチャルで関係性を築けると自信をもって他の人とおしゃべりできるようになり、スクーリングで会った時も対話を楽しめます。

哲学を味方につけよう

人間は喜怒哀楽があり、考える動物です。考えるときは言語を使います。哲学とは「そもそもこれってどういうこと?」という問いかけから始まります。テーマは「自由とは」「幸せとは」「正義とは」とさまざまですが、対話を通じて全員が納得し、共通理解を持つことが「哲学する」ということです。つまり、哲学とは「人間の営みについて「普遍妥当」な定義を求めて、「考える」ということを磨き続ける言語ゲーム」なのです。ワオ高等学校では、哲学者の言葉を参考にさまざまなテーマで対話をし、言語化するトレーニングを行っています。
「哲学」を味方につけると、人間関係が良好になるだけでなく、社会で起きていることの本質に迫る楽しさも分かります。これは、小論文や面接で自分の意思を相手に伝えることが鍵となる総合型選抜の入試にも生かせる力となります。自分自身の考えを持ち、発信して、語れる力を身につけ、社会に貢献できる人になってもらいたいです。

哲学と対話で一歩踏み出すために

哲学と対話で次への一歩を踏み出すために、ワオ高等学校ではやりたいことを積極的にできる環境をつくっています。例えば、部活動は3人集まれば発足できるようにしています。部活動を作りたい生徒は全校生徒にプレゼンし、仲間を集めるのです。このチャンスは全員にあり、行動するかしないかは生徒に委ねています。簡単なようですが、一歩踏み出す勇気が必要で、難しいことでもあります。先入観や思い込みにとらわれず、素直に周りを頼り、巻き込んでいくことが大事です。

哲学と対話で一歩踏み出すために

哲学のスキルを身に付けることで、自分の未来を変えることができます。そして、対話するスキルを身につけると自分を応援してくれる仲間が増えます。自分の好きにまっすぐ取り組み、一歩踏み出してみたい方は、ワオ高等学校で「哲学」と「対話」という武器を手に入れましょう。

平田 強
通信制高校

学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校

常務理事/校長

平田 強

監修記事

学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校 常務理事/校長 平田 強

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