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鹿島朝日高等学校立ち上げまでは、姉妹校の鹿島学園高等学校で主に入学相談やキャンパス長の業務に携わっていましたが、その鹿島学園高等学校通信制課程は2004年にスタートしました。設立当初は主にドロップアウトして全日制高校に通えなくなった生徒の受け皿として機能していたこともあり、入学相談会でお会いする保護者のパターンとしては父親は子どもを叱り、母親は板挟みといったケースが多く観られました。
しかし、それから20年近く経ち、親子関係はずいぶんと変わりました。30代の親も多いため親と子どもの距離が近く、相談会では父親も母親も子どもに寄り添っています。以前は大半の親が「社会に適応してほしい」と考えていましたが、いまでは「自分らしく成長してほしい」と言うスタンスの保護者も増えています。その変化により、子どもたちが相談しやすい状況になっていると実感しています。
2016年に鹿島朝日高等学校ができ、私も岡山に赴任しましたが、学校のコンセプトは「10年後のあなたを応援する」です。これは私が20年来言い続けている言葉で、この想いは昔も今も変わりません。
全日制高校から転入・編入してきた生徒は、全日制高校に通えなくなった自分を重荷に感じ、自己肯定感がとても低いです。この状態は昔からあまり変わっておらず、私たちも自己肯定感を高める教育プログラムを提供しています。
鹿島朝日高等学校ならではの多様なオプションコースも、その一つです。通信制高校に在籍している生徒はバックグラウンドも卒業後の進路も一律ではありません。そして、誰もがさまざまな才能や長所を持っています。自己肯定感を高めるには短所を矯正するより長所を伸ばしてあげるべきです。生徒が自分に自信を持ち、あらゆる可能性を開花させられるよう、建築職人や音楽家の養成コースを設け、農業教育にも力を入れて行きたいと思っています。ナイーブで落ち込んでいる生徒も土に触れるとメンタルが回復するためか、これらのプラグラムが自分らしさを取り戻すきっかけになっています。
全日制高校と通信制高校のどちらに進学しようか悩んでいる生徒や保護者も多いと思います。鹿島朝日高等学校の校長として言えるのは、「ここにはいろいろな出会いがある」ということです。それは生徒同士だけではなく、先生との出会いも含めてです。
生徒たちにはイキイキと輝いている大人と接する機会を提供したいと考えています。そんな大人と関わることで社会に出る怖さを払拭できるはず。そのため、先生や外部講師の採用基準もキラキラしているか、元気な大人かどうかです。人は好きなことをやっていれば元気が出て、自然とキラキラしはじめます。
進学やいまの状況に悩んでいるなら、勇気をもって一歩を踏み出し、鹿島朝日高等学校に来てください。たくさんのキラキラしている先生と交流すれば、きっと自分らしい高校生活を送れるはずです。