通信制高校で自己肯定感が高まれば卒業後の進路も見えてくる

PICKUP 通信制高校 卒業後

通信制高校から大学に進学すると就職の面接で不利になるのではないか、公務員試験などの資格試験でも不利にならないかと不安になる方もいるのではないでしょうか。企業や大学は通信制高校に入学したことではなく、仕事や学業を続けるために必要な「規則正しい生活習慣」や「コミュニケーション能力」に問題がないのかを心配しているようです。しかし、通信制高校では人と比べられないことで長所が見つかり、自己肯定感が高まり、卒業後の進路にも良い影響が生まれます。生徒の事例と共に、鹿島朝日高等学校中島先生からお話しをお伺いしました。

企業や大学は「生活習慣」を懸念し、仕事や学業を続けられるか心配している

企業や大学は「生活習慣」を懸念し、仕事や学業を続けられるか心配している

「通信制高校に入るといろいろな経験ができて学校生活自体は楽しいかもしれない。でも、卒業した後の進路はどうなるのだろう。本当に就職や進学はできるのだろうか。通信制高校に通うことで何かしら不利になるのではないか…」

そう不安に思っている方もいると思います。しかし、企業や大学が懸念しているのは通信制高校に入学したことではなく、「毎朝決まった時間に起きられるのか」といった生活習慣の部分です。特に就職すれば基本的に毎日同じ時刻に会社へ出社しなければなりません。そのため、学力や才能よりも「きちんと出社して仕事を続けてくれるだろうか」と心配してしまうのです。

通信制高校で自己肯定感が高まれば、下を向いていた顔が上を向く

通信制高校で自己肯定感が高まれば、下を向いていた顔が上を向く

生徒が入学時のままなら企業や大学側の懸念は的中するでしょうが、通信制高校では人と比べられることがないため自己肯定感が高まります。eスポーツや部活動、同好会などさまざまな活動を通してコミュニケーション力も養っていきます。すると、入学時は下を向いていた生徒が次第に上を向いて学校生活を楽しむようになり、卒業する頃には自信をもって自分のことを話せるようになるのです。

このような変化は、通信制高校では生徒と先生が30:1ではなく、1:1の教育をしているから起こるものです。そして、企業や大学との面接で「なぜ通信制高校に行き、自分はどう変わったか、何ができるようになったか」など、自分の意思を話せば就職や進学でも問題はないと思います。

比べなければ長所が見つかり、自信がつく。卒業後の進路にも良い影響が生まれる

比べなければ長所が見つかり、自信がつく。卒業後の進路にも良い影響が生まれる

私が受け持った中で、「いつも周りから馬鹿にされて友人が一人もいない」と入学時に話した男子生徒がいました。誰とも遊ばないから毎日家でゲームをするだけ。そんな彼が通信制高校の演劇祭に参加した時、セリフを完璧に覚えて演技をしたのです。先生や周囲からすごいと褒められたことがきっかけとなり、その後ギターを演奏するように。卒業前には200名の保護者や生徒の前で自身の体験談を話し、「通信制高校で過ごしたおかげで自信が生まれ、毎日ゲーム機のコントローラーを握っていた自分がギターを握るようになった。家に引きこもっていた自分が専門学校を目指すようになった」と語ってくれました。卒業後は専門学校に通い、いまでは立派な社会人になっています。

通信制高校にはこうした事例がいくらでもあります。大勢の人の中では、どうしてもできることやできないことを比べてしまいます。しかし、比べなければ自分の長所を見つけられます。長所がわかれば自己肯定感が高まり、自信もつき、就職や進学にも良い影響が生まれます。何か悩んでいることがあるなら、ぜひ通信制高校に来てください。

中島 佐代子
通信制高校

学校法人 みつ朝日学園 鹿島朝日高等学校

学校長

中島 佐代子

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