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学校法人郁文館夢学園が運営してきた、郁文館中学校、郁文館高等学校、郁文館グローバル高等学校。この3校に加え、2020年に開校した通信制高校がID学園高等学校です。ID学園という名称は「Ikubunkan Dream」の頭文字からとっており、学校が夢や目標を抱くきっかけを作り、生徒には夢を追いかけ努力する中で成長してほしいという想いを込めました。また、「IDentity」からすべての生徒の個性を大切にするという意味を持たせています。
ID学園高等学校の設立にあたっては、大学や社会人での学びが若年化し、高校生のうちから経営の知識やビジネスマナーを備えて起業する学生も増えていくという予測がありました。そこで、本来高校卒業の為に必要な科目は効率的に学び、新たに出来た時間で起業の勉強ができる環境をつくりたいと考えました。夢を叶えるためにはスタートは早い方が良いからです。
また、全日制高校は制服着用で集団行動やマナーに厳しいですが、ID学園高等学校では「自立」をテーマに据え、校則は一切設けていません。自学自習を基本とし、自分で行動して単位を取りに行けるよう、授業も学年制ではなく本人の習熟度によって選択できるようになっています。
ID学園高等学校には多様な生徒が在籍しており、各々が抱える課題をさまざまな仕組みやツールで解決しています。その一つが、全日制の郁文館でも使っている「夢手帳」です。生徒一人ひとりが自分の夢から逆算して、実現に向けた計画を立てています。夢を叶えるためにはどこに進学するべきか、1年後にはどんな状態になっておくべきか、そのためには毎月、毎週、1日にやるべきことは何かを考えます。担任はカウンセリングをしながら生徒をサポート。そうやって努力の習慣化を目指します。
「まだ夢がない」という生徒には提携している専門学校の体験授業に参加してもらい、夢を持つきっかけを提供しています。eスポーツやプログラミングなど約30講座の中から、興味があるものに携わってみる。小さな夢でも見つかれば、それが成長への一歩になります。
いろいろな生徒がいるので、中には空手練習時間を捻出するために郁文館中学校からID学園に進学し、世界チャンピオンに輝いた生徒もいます。練習のために1限目と6限目の授業には参加できませんが、それ以外は毎日通学しており、通信制高校ならではの特性を活かしたタイムスケジュールで空手も勉強も頑張っています。
また、全日制高校に在籍していた生徒で、「どうしてもこの大学に行きたいから」と志望校の入試に合わせた受験勉強をするために転校してきた生徒もいます。こうした本気で進学を志す生徒のために、今後は週5日通学する総合進学型コースの中に医学系、薬学系、国立上位を目指すカリキュラムを作りたいと思っています。
通信制高校に通うことにネガティブなイメージを抱いている方もまだまだ多いと思います。しかし、ID学園高等学校のポジティブな取り組みを大勢の方に知ってもらい、全日制高校と通信制高校の垣根をなくして高校生が自分の夢を追える環境をつくっていきたいです。