夢じゃない!通信制高校からの大学進学を目指そう

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通信制高校からの大学進学は不利?

通信制高校からの大学進学は不利どころか、むしろ戦略的に3年間を過ごしていくことで有利になる可能性さえあります。従来、通信制高校は学校に通えなくなった生徒の受け皿というイメージがありましたが、今や一部の学校においては教育の最前線を走る存在に変わってきています。

現代社会・大学が求める能力は、従来の全日制高校が重視してきた主要7教科の学習だけではありません。近年の大学入試では「入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する」ことが求められています。そのため、従来の一般選抜のみならず総合型選抜・学校推薦型選抜を導入する大学が増えています。

なかでも総合型選抜の占有率の増加は著しく、2016年からの7年間で12.6%増加しています。(*1)多面的・総合的に評価される点や年内に合否が判明する場合が多い点が受験生を惹きつけていると考えられ、今後もニーズが高まっていくと予想されます。総合型選抜入試を導入している大学も年々増えているように、個性や特定分野での深い知識、問題解決能力などが重視されるようになってきました。学校にいるほとんどの時間を科目の勉強や部活に充てることの多い全日制高校では、通信制高校に比べて、総合型選抜入試の勉強をする時間の確保が難しいという現状があります。

一方で、通信制高校では、生徒一人一人の個性や興味、時代に合わせた学習プログラムを提供できるため柔軟に対応できます。

さらに、グローバル化に伴い、海外大学への進学ニーズも高まっています。海外に興味を持つ中高生が増える中、英語力強化や留学サポートの環境を整えた通信制高校もあり、通信制は多様化する社会と教育のニーズにスピード感を持って応えることができるという点も魅力的です。

サポート校(通信制高校)だからこその強みは何か?

通信制高校の最大の強みは、柔軟性と個別化された学習環境です。特にサポート校は従来の全日制高校と異なり、カリキュラムの自由度が高いため生徒一人一人の興味や目標に合わせたカリキュラムを組めます。

そのため、特に総合型選抜入試に向けた準備ができることが強みです。3年間という長期的な視点で、生徒の興味ある分野を深く掘り下げる機会を十分に作れるからです。

また、総合型選抜につながる学びは単なる受験対策ではなく、将来の進路や職業選択にも直結する本質的な学びなのでモチベーションや習得率が違います。

大学進学に向けた豊富なカリキュラムで、将来の理想像を描こう

現代の高校教育の価値は、単なる大学受験の準備にとどまりません。進学実績などの表面的なものではなく、理想を叶えるための学校を選ぶ本質的なポイントは3つあります。

学校選びのポイント

  • 1カリキュラム

    自分の適性や強みを見つけ、興味分野を深く追究できる環境があるか。

  • 2サポート体制

    個々の興味や目標に寄り添う支援があるか。

  • 3進路実現力

    大学進学、海外留学、多様な職業選択など、幅広く進路実現できそうか。

1つ目はカリキュラムです。現代では生成AIの領域はじめ、学校では扱わないもののこれからの時代で必携の領域・学びが数多くあります。さまざまな領域を探索する、触ってみる中で、自分の適性や強みを見つけ、興味分野を深く追究できる環境を選ぶことが重要です。

2つ目はカリキュラムへのサポート体制です。サポート体制が薄いと子どもたちの置かれる環境は自由ではなく「放置」になってしまいます。適切なサポートにより、豊富なカリキュラムを効果的に活用できます。

3つ目が進路実現力です。3年後に「自分のやりたいことが見つかっていない」「社会に通用するスキルが身についていない」状態では、せっかくの3年間が有意義なものになったとは言い切れません。

終身雇用も崩れている現代において、従来型の、高学歴だと大手企業に入れて、人生の成功者になれるという考え方はもはや通用しません。高校3年間を通じて自分の強みを見出し、地に足のついたスキルを磨きながらどう社会に貢献したいのかを見つけ、自信を持って進路実現ができる、そんな高校生活をぜひ送ってください。

大学進学に向けた豊富なカリキュラムで、将来の理想像を描こう

*1 参考文献
高等教育局大学教育・入試課.「令和5年度大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」に見る総合型選抜導入実態概要.文部科学省.令和5年度 / 04 別紙2_(参考)文部科学省 「令和5年度大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」に見る総合型選抜導入実態概要(PDF)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1418410_00004.htm

恒弘 大輔
サポート校

株式会社RePlayce / HR高等学院

株式会社RePlayce 事業開発本部長 / HR高等学院 学校企画

恒弘 大輔

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