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オンライン学習は、2020年のコロナ禍を境に大きく転換しました。従来、オンライン学習は遠方や体調不良の生徒が現場に行けない代替手段として、もしくは単位取得のための最低限のサポートツールとして認識されていました。
しかしコロナ渦で登校が制限され、自宅での学習が必要不可欠になる中で、オンラインを通じた学習体験は、10代を中心に急速に受け入れられていきました。むしろ従来の対面授業では難しかった柔軟な学習スタイルや個別対応が実現できるようになりました。文部科学省も、オンライン教育の方針について、「オンライン教育は、学校での学びをより充実させるとともに、学びへのアクセスを保障するという観点から、学校や子供たちの実態に応じて積極的に活用することが重要」と表明しています。
コロナ渦があったことで、オンライン学習は単なる代替手段から、多様な学びにつながる重要なツールとして今や認識されています。通信制高校は、先駆けてオンラインの学びを届けてきた背景もあり、今ではオンライン学習をリードする存在として、メタバースを用いた学習環境などを提供している学校もあります。
オンラインの方が良い、リアルの方が良いというのは場合によります。それぞれ良いところを発揮する場面がありますので、使い分けのできる学習環境を選ぶことも効果的です。
例えば、HR高等学院ではトップランナーと呼ばれる日本の社会改革を進める著名人を講師として月2回学校にお呼びするのですが、こうした学びはオンラインで実施した方がメリットがあります。場所や時間、コストの制約を超えて、高品質な学びを全ての生徒に提供できるからです。
一方、特定のテーマに関するディスカッションや、グループワークなどの協働学習は、オフラインで実施することによるメリットが大きい点は事実です。面と向かってのコミュニケーションは、相手の表情や思っていることを読み取りやすいですし、目の前の相手に向かって意見を伝える経験は本人の思考力・言語化力・表現力を鍛えます。
オンラインとリアルの特性を理解し、最適な学習環境を提供し生徒の総合的な成長を支援する。これが未来の教育の在り方になると思います。
物理的な制約から諦めざるを得なかった多くの可能性が、今の子どもたちにはオンラインという場で叶えられるようになりました。
オンライン学習の特徴を活かすことで、単なる単位取得のためのサポートを超え、自分の興味や将来を深く考える学びの機会を生み出せます。普通の学校では得られない多様な学びに触れることで、自分の可能性を広げられるのです。
一方で、オフラインでの学びも重要です。理想的なのはオンラインとオフラインをうまく組み合わせたハイブリッド型の学習環境といえます。そのため、HR高等学院では、通学とオンラインを組み合わせたハイブリッドの学習環境を整えています。年度の途中からオンライン・オフラインの比率を変えることもできるので徐々に通学のペースを増やしていくこともできます。
オンライン学習は、自分に合った学び方を見つける上で大切な検討ポイントの1つです。自分の興味や適性を見つけ、将来の可能性を広げる一歩にして欲しいですね。