高等専修学校で動画・映像クリエーターを目指し、「好き」を形にしよう

PICKUP 高等専修学校 クリエイター

1.そもそも高等専修学校とは?

1.そもそも高等専修学校とは?

専修学校とは実践的な職業教育や専門的な技術教育を行い、各分野のスペシャリストを育成する教育機関です。高校卒業者が入学する「専門課程」、中学卒業者が入学する「高等課程」、入学資格のない「一般過程」があり、専門課程が所謂「専門学校」にあたり、高等課程は「高等専修学校」と呼ばれています。

中学卒業者を対象とする高等専修学校では以下の要件を満たすことで高校の卒業生と同程度の学力があると見なされ「大学入学資格」を得られます(文部科学大臣指定校の場合)。

  1. 修業年限が3年以上
  2. 卒業に必要な総授業時間数が2,590時間以上(普通科目の総授業時数は420時間以上が望ましい)

つまり、10代半ばから専門的なことを学べ、大学にも進学できる、それが高等専修学校です。続いて、「ゲームが好き」「将来はクリエーターになりたい」と思っている方に向けて東京コミュニケーションアート専門学校 高等課程を例に出しながら詳しく説明します。

2.高等専修学校だからこそ学べる、映像クリエーターのこと

2.高等専修学校だからこそ学べる、映像クリエーターのこと

高等専修学校(高等課程)では専門学校(専門課程)でも教えているプロの講師からさまざまな知識と技術を学べます。設備や機材も最新のものが用意され、イチから好きなことを学ぶには最適な環境が整っています。
最近は誰もがYouTubeを見ているので、YouTubeへの興味から「動画の作り方を知りたい」という生徒も多いです。東京コミュニケーションアート専門学校 高等課程にも「動画・クリエーターコース」があり、YouTubeなどのVlogや CMの作り方をはじめ、CG映像、3D映像、イラストレーション技法などを教えています。特に、CM製作ではプロのCMプランナーが①プランニング、②撮影、③編集の流れを教え、見る人の視点がどう動くかまで細かく指導しており、在学中の3年間で動画・映像クリエーターとして活躍できるスキルを習得できます。

プロの講師と接することで映像業界をより身近に感じられますし、高等専修学校は産学連携プロジェクトなどにも力を入れているので仕事としての関わり方も学べます。プロから学び、企業と関わる中で自分の適性を見極め、本気でクリエーターを目指すのか決められるのも高等専修学校ならではのメリットです。

3.映像制作への興味が、将来の選択肢を広げていく

3.映像制作への興味が、将来の選択肢を広げていく

YouTuberと聞くと画面に登場する演者をイメージする生徒が多いですが、その裏では企画を考え、撮影し、動画を編集している人たちがいます。それはYouTubeに限らず、テレビでも映画でもゲームでも同じです。興味をもったきっかけはYouTubeだとしても、映像制作に関するさまざまスキルを身に付けることで将来の選択肢はどんどん増えていきます
実際、東京コミュニケーションアート専門学校には専門課程もありますが、専門課程の卒業生はテレビ局のADやCMプロデューサーになったり、ゲーム会社でエフェクトを作成しています。中には登録者が40万人を超えてさいたまスーパーアリーナでコンサートしたYouTuberや投げ銭で月に40万円稼ぐインフルエンサーもいますが、在学中からそういった活動を容認・推奨するのも高等専修学校だからできること。全日制高校では同じようにいかなかったでしょう。

子どもが「動画をつくりたい」と言うと、保護者は「YouTuberなんて止めておけ」と思うかもしれません。しかし、学校を見学して企画・撮影・編集などの役割を知れば「映像を切り口にさまざまな業界にチャレンジできる」と理解してくれます。子どもたちの「やってみたい」という意思を重視し、そこから将来の展望を考えても良いのではないでしょうか。

子どもたちの興味・関心がテレビからYouTubeに移ったと言われて久しいですが、それは視聴の対象が変わっただけで動画や映像の作り手に憧れるのは今も昔も同じなのかもしれません。ただ、YouTubeやTikTokに誰もが気軽に投稿できる時代になって敷居が低くなり、クリエーターを目指しやすくなっているのは確かです。
また、動画や映像のクリエーターは「オモテに出たい」子よりも「空間をつくりたい」と思う子に向いています。CG技術についても学べるので、VTubeやメタバースなどCGを駆使した世界へも活躍の幅は広がっていくでしょう。「好き」を入口にさまざまなことを学び、経験し、知識と技術を身に付けていく。その過程で自分の将来が明確になれば、いつの日か憧れが現実になるかもしれません。

安田 貴之
高等専修学校

学校法人滋慶学園 東京コミュニケーションアート専門学校

学科長

安田 貴之

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