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一昔前まで、通信制高校に通うのは全日制高校からの転入生がほとんどでした。しかし、いまでは中学卒業後の進学先として通信制高校を選んだ新入生の割合が大きく増え、しかも年々増え続けています。進学先に通信制高校を選んだ理由として、ID学園高等学校で行ったアンケートでは新入生から以下のような意見が寄せられました。
中でも約半数の新入生が中学での不登校を理由に挙げ、小学校から長期的に通えてない生徒もいます。
そして、通信制高校の認知度の高まりと共に、これらに該当する生徒たちは早くから通信制高校を進学先に定めるようになり、現在は中学2年の段階で相談に来る生徒と保護者が増えています。
入学に必要な試験・書類の例(ID学園高等学校の場合)
通信制高校の入学試験には筆記(学科)試験はなく、志望理由書をもとに面接を行います。面接と聞くと「ちゃんと話せないと落とされるのでは…」と身構えてしまうかもしれませんが、通信制高校の面接は生徒を選別するものではなく、入学後に必要なサポートを知り、生徒の不安を取り除くものです。そのため、希望のキャンパスやコース、この学校を選んだ理由、入学後に頑張りたいことをはじめ、先生に知っておいてほしいことや不安なことも伺います。
あくまで生徒の受け入れ準備を整えるための面接なので基本的に不合格になることはなく、保護者が同席しても構いません。実際、三者面談を行う学校もあります。
不登校の経験がある生徒からは「登校していなかったから調査書が『1』と空欄ばかりです。これでも大丈夫ですか?」と聞かれることがありますが、これも大丈夫です。調査書は手続きのために必要なだけで、評定の中身は気にしません。不登校だった場合はいつ頃まで登校していたかなどを確認する資料として扱っています。
また、出願は9月から開始する学校が多いです。公立の全日制高校より早く、私立の全日制高校と同じくらいのタイミングです。
中学2年など早い段階で通信制高校への進学を考えているなら、登校できていないからと言って無理をせず、まずは体調や心を安定させてください。通信制高校の学校生活は中学までと全く違いますし、周囲とのギャップに悩むこともなくなります。それよりも、「通信制高校に入ったらどんなことができるかな?」とワクワクしながら入学後の自分に期待してください。
「通信制高校に入るのは楽しみだけど、それでもまだ不安」という方は、ぜひ通信制高校の個別相談会に参加してみましょう。本当にいろいろな生徒がいますし、夕方に登校する生徒に対して先生が「おはよう」と挨拶する光景を見るだけでも「自分のペースで登校して良いんだ」と思えて気持ちが楽になるはずです。
学校単位で行っている個別相談会ではなく、複数の学校が集まる合同説明会もオススメです。「通信制高校への進学を検討している、自分と同じような子がこんなにいるんだ」と知るだけで進学を前向きに考えられるようになります。必ずどこかに居場所はあるので、安心して通信制高校に入学してください。