里山で人と交流し、人生を歩んでいく力を育てる通信制高校

自然 不登校

自然があり、人との交流もある。里山の利点を活かした多様な体験プログラム

自然があり、人との交流もある。里山の利点を活かした多様な体験プログラム

鹿島学園高等学校や鹿島朝日高等学校と同じカシマ通信教育グループの一員として、2017年に開校した鹿島山北高等学校。本校は神奈川県西部の丹沢湖に突き出した半島にあり、都市と自然の間にある里山の地域特性を活かして観光・農業・林業・介護などの体験を積むことができます。湖でカヌーや釣りを、山ではハイキングを楽しむ生徒も。地域住民とも関わりながら多様な成功体験を積み重ねていけるのが特徴です。

特に体験プログラムは生徒が開放的になりやすく、フレンドリーな教員も多いので生徒同士だけではなく生徒と教員間の距離が一気に縮まります。生徒や教員と交流しながら鹿島山北高等学校ならではの環境を楽しんでください。

初日から2日目、初回から2回目で、生徒が激変する集中スクーリング

初日から2日目、初回から2回目で、生徒が激変する集中スクーリング

鹿島学園高等学校や鹿島朝日高等学校との大きな違いはスクーリング(対面授業)の方法です。2校は近隣の校舎へ通学しますが、鹿島山北高等学校では宿泊型の集中スクーリングを行っています。本来スクーリングは年間で20日程度参加しなければなりませんが、当校の集中スクーリングは4日間に体験授業と科目授業をギュッと詰め込み、その分参加日数を減らしています。

スクーリングには居住地域や学習スタイルの異なる生徒が集まるため合宿初日はどの生徒も黙っていますが、1日過ごすと打ち解け、2日目から騒がしくなることがほとんど。2回目に参加する時は初日からテンションが高い生徒も多いです。家では話せるのに学校などの特定の場面では話せなくなってしまう場面緘黙(かんもく)症の生徒も、初めてのスクーリングではポツポツと受け答えするだけでしたが、2回目のスクーリングでは自分の参考にしたいという理由で、「なんで先生になったんですか?」と教員にインタビューするように。これも山北の環境で警戒心がなくなった成果だと思っています。

いまの高校生にはSNSがあり、バーチャル体験もできるため頭でっかちになりがちです。3泊4日の集中スクーリングで身体を動かし、リアルな体験を味わってください。

不登校でも深刻になりすぎないで。主流から外れることで将来の選択肢は増える

不登校でも深刻になりすぎないで。主流から外れることで将来の選択肢は増える

全体的に、通信制高校には不登校経験をもつ生徒が増えています。不登校になると不幸だ、深刻な問題だという論調がありますが、それも高校は3年間で卒業しなければならないという強迫観念からくる論調のように感じられます。全日制高校から通信制高校へ転校することになったら、「おめでとう!」と声かけるような雰囲気があっても良いのではないでしょうか。全日制高校という主流から外れたことで、むしろ将来の選択肢は増えたと考え、これからどんな道を歩もうかとワクワクしてほしいと思っています。

ただ、不登校だった生徒は成功体験が少ないことも事実です。自然と人に囲まれた里山で小さな成功体験を重ね、ゆくゆく大きな成功体験をつくってください。そして、鹿島山北高等学校で得たことを日々の生活に活かしていきましょう。その繰り返しによって、自分でハードルを作って乗り越えていけるような自分の人生を自分の力で進んでいけるような人間に成長してほしいと願っています。

松尾 洋佑
通信制高校

鹿島山北高等学校

教頭、カウンセラー

松尾 洋佑

監修記事

鹿島山北高等学校 教頭、カウンセラー 松尾 洋佑

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