ストレスのない環境づくりを徹底する女子だけの通信制高校

女子高 通信制高校

英風高等学校の開校の背景

英風高等学校は、2020年に開校した大阪府認可の女子だけの通信制高校です。
同校の開校以前には、現在も併設*されている“英風女子高等専修学校”に地域の不登校経験のある生徒が続々と入学してきていた過去があります。しかし、高等専修学校は全日制高校と同じく毎日、朝から登校する必要があり、起立性調節障害や中学時代から不登校だった生徒は進級や卒業が難しい実情がありました。

そのような背景がある中、長きにわたり女子教育に尽力してきた同校は、だんだんと高まる通信制高校のニーズを受けて女子だけの通信制高校を開校。授業は全て午後から始め、スクーリングも地元・大阪で完結する仕組みを作ることなどで、生徒たちが無事に3年間通える学校作りに尽力しています。

*2024年8月現在、英風女子高等専修学校の生徒募集はしておりません

英風高等学校の開校の背景

きめ細やかなサポートでストレスのない環境をつくる

きめ細やかなサポートでストレスのない環境をつくる

英風高等学校では、生徒たちにとってストレスのない環境づくりを徹底しています。
たとえば、人と話すのが苦手だったり、自分から相談ができなくて困っている生徒がいたりしたら、英風高等学校の先生はすぐに声を掛けるようにしています。見て見ぬふりは決してしません。それだけではなく、対面や電話はもちろん、メールやチャットなど、それぞれの生徒にとって一番相談しやすい方法で、いつでも質問や相談ができるシステムが整っています。生徒の悩みや相談事は、先生全員で共有して把握しています。
また、大きな声で話されることや男性の先生が苦手という生徒にも配慮し、私たちは大声で呼びかけたり、乱暴な話し方をしないことを徹底しています。

さらに、学校の設備や学校生活にかかわるシステムを整えることにも力を入れています。
設備においては、まず、生徒が学校に入って気持ちいいかどうか。これは校内が清潔で、匂いや室温などにも気を配っているかで決まります。また、生徒が落ち着いて学べるよう、毎朝授業が始まる前に、私が教室や机の周りが綺麗かを確認しています。

特徴的なシステムとしては、授業の始まる時間が挙げられます。英風高等学校では、コースや授業の取り方にかかわらず、基本的にすべての授業を午後から行っています。これは、午前中の活動が難しい起立性調節障害の生徒も安心して通えるように、開校以来一貫して行ってきたことです。
校則に関しても、自由な校風の通信制高校とは違って、詳細に定められているため、規律ある学校の落ち着いた雰囲気の中で学生生活を送れます。

“空気”のような学校として生徒を見守る

学校はこの後の人生における通過点です。私たちの使命は、生徒が無事に3年間を過ごして、卒業を迎えられるようにすることだと考えています。それにはストレスを作らない学校であることが大切です。
学校に行くこと自体がストレスになってしまうと、何をするのも億劫になってしまいます。それは私たち大人も同じです。学校ではパワーを貯めて、放課後や休日は塾や遊びに行く。学校はある意味、“空気”のようであればよいと考えています。

“空気”のような学校として生徒を見守る

以前、英風高等学校の修学旅行に参加した生徒が、私に「ありがとう」と伝えてくれたことがありました。その生徒は「中学時代は修学旅行に行っていない。高校に入っても、みんなで旅行に行くような高校生らしいことはできないと思っていた」と言うのです。でも、そのあとに「この学校に入学して、行けるようになった。」と教えてくれました。
不登校経験があったり、集団行動が合わないと感じている生徒は、高校でも中学校のときと同じで学校生活を楽しめないだろうと思っているかもしれません。しかし、そんなことはありません。これからは、ストレスなく安心して過ごせる環境で学び、学校生活を楽しむことをあきらめないでほしいと願っています。

西口 英和
通信制高校

学校法人西口学園英風高等学校

理事長・校長

西口 英和

監修記事

学校法人西口学園英風高等学校 理事長・校長 西口 英和

一覧へ戻る