通信制高校の学校生活

卒業までだらだら何年もかからないように。サポート校を利用しよう

通信制高校は単位制で時間の拘束もゆるいため、余裕を持って学生生活が送れます。それはメリットである一方、きちんと単位を取って順調に卒業するには自主性が必要になってきます。
何年も在学してしまうということなく卒業できるか少し心配な方にはサポート校の利用がおすすめです。
サポート校には、さまざまなカリキュラムや指導方法があります。
今回は、サポート校を活用したい方に向けて、実際に行われている勉強方法をいくつかご紹介したいと思います。

「通学形式」の勉強方法

サポート校では、3年間で高校卒業資格を得られるように、通信制高校で必須とされるレポート提出のための授業を主に行います。この授業は、少人数制のクラスで行うものと、完全に個別指導で進めるものがあります。また、学校によりますが、通学は週1日から、全日制高校と同じ週5日までいろいろあり、講師と相談して自分に合ったカリキュラムを組むことができます。

例えば、大学進学を考える生徒の場合、各受験科目の講師が付き、論文演習やセンター試験および志望校の入試対策まで、段階的に学習を進めていきます。一方、ヘアメイクアーティストや声優になるための技術などを修得したい人であれば、専用施設やスタジオでプロの講師によるレッスンを受講することができます。ほかにも、レポートを仕上げ、問題演習を自主的に進めるために、自主学習の場を求めて通学する生徒もいます。

このように、「通学形式」の勉強は、講師による授業が中心となり、苦手科目を克服したり、スポーツや芸術を学んだりするなど、学習塾と習い事を掛け合わせた方法に近いといえます。

「在宅形式」の勉強方法

マンツーマンの指導でも、通学となると体調を崩し、気持ちがふさがってしまう生徒もいます。そうした通学が困難な生徒のために、講師を自宅に迎えることで授業を進める「在宅形式」の勉強方法があります。また、近年ではインターネットを活用した対面型授業も行われており、通学時間を有効に使った新しい学習スタイルも見られます。学習内容は「通学形式」よりも限定されますが、高校卒業に必要なレポート提出のサポートから、各教科の授業、受験対策まで、卒業・進学を見据えた勉強を行います。小・中学校の授業からやり直したい人は、基礎的なレベルから丁寧に教えてもらえるので、学力向上を実感でき、自身の理解度を知りながら学習することができます。

「在宅形式」の学習方法は、心の教育においても有効です。専門のカウンセラーが出向くため、他人の目を気にすることなく、勉強面や精神面の相談が可能です。保護者の方も側にいるので、社会に出るための準備を一緒に考えることができ、個々の気持ちの変化や成長を共に感じられます。

サポート校を利用し、通信制高校生活を充実させる

通信制高校は、自宅学習が中心となるため、学習意欲を維持し続けるのが難しいことや、勉強につまずいても相談しにくい、という点に悩んでしまう人もいます。サポート校に通うことで、学習のペース配分やレポート提出について、指導を受けられるというメリットは大きいです。

また、サポート校にはファッション・美容や音楽、美術、プログラミングといった専門的な知識を学び、資格取得を目指せるコースもあり、通信制高校の卒業を目指すと同時に、興味・関心のある分野の見識を深めることができるため、しっかりと学習することで全日制高校以上の学びが得られます。一般教養や進路対策の授業を通し、社会に出るための準備を進められる学校もあります。

各サポート校には、それぞれ特徴や相性があります。自分に向いている勉強方法と照らし合わせ、納得した上で入学することが望まれます。ぜひ、さまざまなサポート校の情報を収集して、勉強する姿をイメージしてみましょう。必ず、自分にピッタリと合う学校を見つけられるはずです。

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