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通信制高校の登校日数は、生徒によってさまざまです。週に5回、スクーリングで通学する学生もいれば、週に1回の学生もいるなど、選択するコースによって違います。週5日で通う生徒は年間の交通費が高額になる分、保護者の金銭的な負担も大きいです。できれば通学定期券を利用したいところですが、通信制高校の生徒は定期券で通えるのでしょうか。そこで、通学定期券について調べてみました。
各地域から認可を受けた通信制高校の生徒は、通学定期券が利用できます。ただし、取得するためには、各学校が発行する「通学証明書」あるいは「通学定期券購入兼用証明書」が必要です。
上記証明書のいずれかを通信制高校で発行してもらい、通学定期券の購入時に提出します。定期券を利用できる区間は、証明書に記載された区間のみです。アルバイトに行くときにも利用したい場合、自宅から学校までの利用区間でしたら使用可能でしょう。
通学定期券は、利用区間や利用期間によって価格が変わりますが、一般運賃で通学する場合の交通費に比べて3~5割の割引と考えてください。スクーリングの回数が多い場合、通学定期券を利用したほうが交通費を節約できます。各鉄道会社のサイトで通学定期券の運賃を調べることが可能ですので、ぜひ参考にしてください。
スクーリングは週2回以下という場合、定期券はかえって割高になりますので、通学用割引の普通回数乗車券(11回分)をお勧めします。
あまり知られていませんが、放送大学の学生及び通信制高校の学生に限り、普通回数乗車券(11回分)を半額で購入可能です。
通学用割引の普通回数乗車券は登校あるいは試験のために交通機関を利用する際、割引証に記載された利用区間(自宅の最寄り駅から在籍校の最寄駅)のみ利用できます。有効期限は半年です。
購入する際は、通信制高校用の「旅客運賃割引証」をご用意ください、(各学校の事務局で扱っています)。在籍する通信制高校の代表に必要事項を記入してもらい、回数券の購入時に提出します。
通信制高校に在籍しながら、サポート校で学習支援を受けている生徒は多いです。通信制高校よりもサポート校によく足を運んでいる生徒は、できればサポート校の通学にも学生割引を利用したいところです。しかし、通信制高校に通う生徒を支援する役割のサポート校は全日制高校における学習塾のようなものなので定期券や学割回数券が使えません。
ただし例外があり、通信制高校からキャンパスとして認定を受けている場合や、自治体・鉄道会社が許可している場合はサポート校への定期券が発行され、学割の適用対象となります。適用対象となっているかは学校ごとに異なるため、サポート校に頻繁に通うのなら事前に確認してください。
通信制高校の生徒が、通学定期や通学用割引普通回数乗車券を利用できることはあまり知られていないようですが、定期・回数券共にお得な割引設定。これを利用しない手はありません。特に、遠方から登校する学生ほど交通費の負担が大きくなりますから、これらの学割は利用価値が高いです。回数券を期限内に利用しようという気持ちや、定期券でいつでも通えるという意識が、スクーリングの回数を増やすきっかけに繋がるかもしれません。
地下鉄やバスなど、交通機関によって独自の基準を設けているところもあるので、各公共機関のホームページや駅の窓口に問い合わせてみてください。
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