通信制高校の通学コースは、成長に合わせて選ぼう

PICKUP 通学 進路

取材日:2025.03.05

通学で広がるコミュニティ

通学で広がるコミュニティ

学びの多様性が広がる中、通信制高校を選択する生徒が増えていますが、「どこかに所属したい」「誰かと一緒にいたい」という気持ちを持つ生徒も多くいます。

「友達が欲しい」と素直に言うのは照れくさいかもしれませんが、通学コースを選ぶ生徒の多くは仲間や友人と一緒に学びたいと感じています。「一緒に帰る仲間が欲しい」「休み時間や放課後に雑談できる友達が欲しい」という声も少なくありません。

自宅で一人で勉強するイメージが強い通信制高校も、通学コースではイベントやさまざまな交流の場を設けるなどの取り組みを通じて、友達づくりの場を設けています。グループ活動では普段話さない人とも交流を行い、自然な出会いの場が生まれる仕掛けを用意していている学校もあります。

N高等学校・S高等学校・R高等学校では、仲間づくりをカリキュラムの重要な柱として位置付けており、グループで取り組むプロジェクト型学習では、協力して活動する中で自然と会話が生まれ交流が深まります。また、自身が所属するキャンパスだけでなく、好きなものでつながるネット部活や同好会、生徒会活動などを通じて異なるキャンパスの仲間とも「好き」を分かち合える環境を用意しています。

通信制高校の通学コースとは、全日制高校とは異なるさまざまな活動を提供し、「リアルでのコミュニティの場」をつくる新しい学びの形です。

通学コースだから得られる周囲からの刺激

通学コースだから得られる周囲からの刺激

通学コースならではの魅力は、人との関わりから生まれる刺激を受けられることです。

オンラインでは、授業が終われば画面を閉じて終わりです。一方、通学コースでは、授業後の「あの問題どうやって解いたの?」という質問や「今日の授業難しかったね」という共感、休み時間のたわいもない会話が、思わぬ学びや友情につながることがあります。

N高等学校・S高等学校・R高等学校も「ネットの高校」というイメージが強いかもしれませんが、だからこそ対面でのコミュニケーションを大切にしています。特にプロジェクト学習にグループで取り組むことで、仲間の意見を聞き、自分の意見をもむ力「非認知スキル」が身につきます。この力は社会に出てからも必ず役立つでしょう。

さらに通学コースでは、教職員のメンターからの刺激、年齢も近いTA(ティーチング・アシスタント)から得る刺激、仲間や友人同士の横のつながりから得る刺激など、さまざまな角度からの刺激で自分の意見や考えを深めることができます。

N高等学校・S高等学校・R高等学校の通学コースの魅力は、多角的な刺激によって新たな発見が生まれることです。他校の通学コースにおいても、キャンパスに通うことでさまざまな刺激を受けられ、社会に出て役立つ力が身につくのではないでしょうか。通学コースを選ぶ上では、どのような刺激を受けられるのか、その刺激によってどのように成長したいのかという点に着目して選ぶことも大切です。

成長に合わせて「通学コース」を選ぶコツ

成長に合わせて「通学コース」を選ぶコツ

高校3年間は人生の中でも変化が大きく、成長の著しい時期であり、考え方は変わっていくものです。たとえば、「大学進学をしたい」と思っていた生徒が、数カ月後に「デザインの道に進みたい」と考えるようになることもめずらしくありません。そのような進路変更があったときでも、新しい学校へ転校することなく、これまで築いてきた友人関係や先生との信頼関係を維持したまま、新たな目標へと進める環境を選ぶことが大切です。

高校生活は自分探しの時間でもあります。「もし違う道に進みたくなったら…」と不安を抱えるよりも、「自分の強みを生かし、その先の進路に向かって歩んでいく力」を身に付けるべきです。通信制高校の通学コースで、周囲からの刺激や休み時間の会話から生まれる新しい気付きを通じて可能性を探ることが、充実した高校生活への第一歩となるのではないでしょうか。

沖田 翔吾
通信制高校

学校法人角川ドワンゴ学園

通学コース運営部 部長

沖田 翔吾

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