通信制高校での留学経験が、国際力として活きる

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取材日:2024.12.13

通信制高校における留学の良さ

コロナと円安の影響により、海外への留学の動きが止まった時期がありましたが、現在は元に戻りつつあるように感じます。
高校生が参加できる留学プログラムは、学校により異なります。
全日制高校の場合は、夏休みなどの長期休暇を利用して1~2週間の短期留学に参加することが多いですが、中には交換留学という形で1年間しっかりと留学する場合もあります。
一方、通信制高校では、異文化体験を通じて視野を広げることを主な目的としているものが多いため、渡航時期や期間はさまざまです。
全日制高校と違い、通信制高校の場合は、卒業に向けた単位取得の勉強時間をしっかり取ることができれば、残りの時間を留学に充てることができます。そのため、海外に長期間滞在していても卒業が可能です。
また、留学時期や期間などのスケジュールを柔軟に組める分、閑散期や現地のイベントの時期に合わせたり、夏休みを避けて留学することで、現地の学生と一緒に勉強したりできる点も全日制高校ではなかなか得られない経験ができる点も魅力です。

通信制高校における留学の良さ

自由度が高いからこそ得られる、将来に活きる経験

世間では「グローバル教育=英語教育」というイメージが先行しているように感じますが、日本国内ではグローバルな人材になるための環境を直接体感できる機会がそれほど多くないのが現状です。だからこそ海外に行って、日本以外の世界を体感してください。
「英語ができないから海外に行けない」と諦めてしまう人もいるかもしれませんが、英語力に自信がなくても心配は要りません。例えば、クラーク記念国際高等学校では、留学前に現地の先生とオンラインで話す機会を設けています。それにより、現地の人との関係性ができた状態で安心して留学に臨めます。
また、語学習得を目的とした留学だけではなく、フィールドワークを通して現地の文化に触れる機会も設けています。なぜなら、留学へ行ったという事実だけではなく、そこで得た経験を自分の言葉で話せることが大事だからです。帰国後に留学で経験した内容をアウトプットすることで、「留学に行って終わり」ではなく、自分の経験をより分かりやすく相手に伝える力が身につきます。
実際、留学から帰国した生徒は、学んだことをどう活かしたいかを自然に話せるようになっており、この力は総合型選抜などの進路選択に活きることでしょう。

自由度が高いからこそ得られる、将来に活きる経験

予期せぬアクシデントも留学でしか得られない価値の一つ

留学を見据えて通信制高校を選ぶ際は、費用やプログラム内容をしっかりと確認してください。
例えば、同じ行き先で3週間のプログラムであっても、授業時間数や授業外のサポート体制などは学校によって異なります。
また、留学プログラムの準備や運営を学校独自で行っているのか、留学エージェントと提携しているのかという点も確認のポイントです。
語学力の向上を一番の目標とするなら、語学のサポートが手厚い学校を選びましょう。一方、海外での体験を重視しているなら体験プログラムが充実している学校を選ぶなど、自分のやりたいことに合わせて選択してください。

文化や慣習が異なる海外では、不便さを感じることや予期せぬアクシデントに遭遇することもあります。しかし、そうした経験を通じて、想定外の出来事に対応する力や乗り越えるマインドが自然と身に付くはずです。不便さやアクシデントも留学でしか得られない価値です。
通信制高校ならではの余白の時間を活用して、海外に飛び出し、たくさんの冒険をしてほしいと願っています。

予期せぬアクシデントも留学でしか得られない価値の一つ
田中 靖夫
通信制高校

学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校 

教務進路部 次長

田中 靖夫

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