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生徒が通信制高校への入学を決める理由のひとつに、自由度の高さがあります。実際、自分のやりたいことを追求したい、好きなことを極めたいから通信制高校を選んだという生徒は一定数います。ただ、不登校だから通信制高校しか選べないと考える生徒が多いのは確かです。近年、通信制高校を選ぶ生徒の中には、「人との関わり方がわからない」「周りに気を遣いすぎて疲れてしまう」といった理由で入学してくるケースが見られます。これはコロナ渦を経て、より人との関係が希薄になりがちな現代ならではなのでしょうか。昔と比べて、表情からは不登校の原因が分かりにくくなっていると感じます。昔の不登校の主な原因は体調不良、いじめ、精神的不調など比較的分かりやすいものでした。しかし昨今では、周りに悩みを打ち明けられずに悩んでしまう場合が多く、「自分なんて」と矛先を自身に向けやすいため、ひと目見てしんどそうと分かる生徒が少ないのです。
生徒の皆さんには、自分の好きなことを見つけて、失敗を恐れずに挑戦できる力を身に付けてほしいと考えています。何かに挑戦することや、誰かに貢献したという経験は、自己肯定感を高めることにつながります。自己肯定感が高まれば物事をポジティブに捉えられるようになりますし、学校に行く意欲も湧いてくるのではないでしょうか。ECC学園高等学校では、生徒自身がどう考えているかに耳を傾けて、とりあえず挑戦してみるきっかけを作る後押しを行っています。失敗から学べることもありますし、そこで初めて自分の得意・不得意が分かることもあるので、どんどん挑戦して失敗しても良いということを知ってほしいです。失敗した場合、私たちがサポートしますので安心ください。生徒本人が心から「やりたい」「好き」と思えることを一緒に引き出すことができればと思います。
通学を最低限におさえて卒業できる通信制高校は数多くありますし、魅力的に感じられるかもしれません。ですが、通信制高校を選ぶにあたっては、高校卒業だけをゴールにするのではなく、3年後の自分の姿をイメージできる学校を選んでほしいと思います。中学卒業後は皆さんのことを受け入れてくれる学校がいくらでもありますが、高校卒業後は自分で進路を切り拓かないといけません。この学校なら前向きに動けそう、好きなことを考えられそうと思える学校は必ず見つかります。好きなことが見つかれば登校のリズムもつくと思います。ですから、学校選びの基準を卒業のみに設定するのではなく、その学校を卒業した後の姿がイメージできるかどうかで選んでみてください。