通信制高校やサポート校からの就職は難しい?

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取材日:2024.10.17

通信制高校やサポート校から「就職できない」といわれる理由

通信制高校やサポート校に通っているからといって、就職できないわけではありません。就職に不利ではなく、就職が「難しい人も多い」という表現が正しいです。

通信制高校やサポート校には、幅広い生徒がいます。生徒一人ひとり家庭環境や世帯年収は違い、学校によって就職のサポート体制もさまざまです。本人が就職に対して前向きに思えなかったり、学校側の就職のサポート体制が合わなかったりすると、就職がスムーズにいかないこともあるでしょう。

また、一般的に大卒生よりも高卒生は就職が難しいという考えもあります。大学生の方が、アルバイト経験や何かを任される経験が豊富です。経験が多いほど学びも増えて、見える世界も広がります。

しかし、とくに通信制高校やサポート校には、何かを頑張ってきた経験や成功体験が少なく自信をもてない生徒が多くいます。自信のなさから自分がやってきたことをうまくアピールできず、不採用につながってしまうこともあるのではないでしょうか。

通信制高校やサポート校から「就職できない」といわれる理由

学歴じゃなく、やってきたことをきちんと伝える力が大事

通信制高校やサポート校から就職を目指すために、「自分が何をやってきたのか」「何のためにどんなことを頑張ってきたのか」をきちんと伝えられるようにしましょう。

就職面接では、いかに「この人なら仕事を任せられる」と思ってもらえるかどうかが大切です。質問の意図を汲み取って、自分ができることや頑張ってきた経験を正しく伝えられないと、アピールもうまくいきません。

「通信制高校やサポート校に通っているから」「高卒だから」など、学歴は関係ありません。また、「これが普通」「この環境に置かれているから必要」と強制されるものでもなく、自分で選択して決めることが大切です。

たとえば、今プログラミングを学んでいて「好き」と思えているなら、それは大きな強みです。「好き」を「得意」に変えて、自分ができることをしっかり伝えられれば就職につなげられます。

学歴じゃなく、やってきたことをきちんと伝える力が大事

深く考えず、まずはやってみる経験を通信制高校でしよう

どんな仕事でも体験でもいいので、まずはチャレンジしてみましょう。何ごともやってみなければ、自分に向いているかどうかもわかりません。

現場に飛び込んでみれば、世の中のリアルなつながりが見えてきます。向き不向き、他にやりたいことに気づくきっかけにもなるでしょう。深く考える前に、「どうすれば就職できるか」を目標にしてどんどん行動してください。

通信制高校やサポート校は、全日制高校よりも自由度が高く、PBL(問題解決型学習)などカリキュラムの幅も広いです。専門分野に絞って学べる魅力もあり、学歴以上のものを多く得られるでしょう。何かを専門的に学んだ経験は、将来につながる大きな強みです。

また、専門分野を学んだからといって、必ずその分野の進路に進まないといけないわけでもありません。学びをきっかけに新しい目標を見つけることだってあります。大切なのは、「自分で考えて選択したかどうか」です。どうか怖がらず、まずは行動する意識を持っていろいろな経験をしてみてください。

近松 拓哉
サポート校

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事業企画・教師

近松 拓哉

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