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不登校の原因がゲームだと考える人は多いですが、実際にはそのようなケースは少なく、不登校になった結果として時間を持て余し、その時間をゲームに費やしてしまっている場合が多いです。実際にゲームをしすぎてしまうことで生活リズムが狂い、朝起きられなくなった結果として学校に行けなくなるという負のループに陥ってしまう子どもがたくさんいます。
最近ではインターネット上で「ゲーム依存症」という言葉をよく目にします。そのため、「自分の子どもがゲーム依存症なのではないか」と心配する保護者もいらっしゃいます。しかし、ゲームに夢中になりすぎている子どもを「ゲーム依存症」だと判断するのは早計です。
「ゲーム依存症」と診断されているのであれば治療に専念すべきですが、医学的な裏付けが取れていないのであれば過度に心配しすぎる必要はないと思います。実際に私個人の経験では「ゲーム依存症」と診断された子どもを見たことがありません。ただし、ゲームとの向き合い方についてはよく考えておくことが重要です。
ゲームを単なる遊びでなく、eスポーツとして取り組むことでゲームとの関わり方が変わります。不登校の生徒はゲームをしていることやゲーム動画を見ていることに対して罪悪感を持っていることが多いですが、勉強としてゲームに関われるようになることで周りの見方も変わり、自己肯定感も高まります。その結果、将来に前向きになれるのです。
実際に元々不登校だった子で、eスポーツの大会で優勝した子がいたのですが、それをきっかけに将来のことを考えるようになり、自らが志望した専門学校へ進学した事例もあります。その他にも、eスポーツを学ぶ通信制高校・サポート校に通い始めて、学ぶこと自体に面白さを感じるようになり、大学受験に向けて勉強を始めた子もいます。
またeスポーツを学ぶ通信制高校・サポート校では、社会常識を学ぶ機会が多くあります。ゲームを通じてもマナーを少しずつ身につけていけますし、社会人と接するのと同じ感覚で指導が行われています。学校によりますが、外部の専門家と連携しているeスポーツコースでは、大人と関わる機会が多いのも特徴の一つで、学校生活の中で自然と社会的な常識を身につけることができます。
具体的なアクションを起こすというよりも、まずは子どもと向き合う時間を大切にしてください。ネットの記事を見て、「この子はこうだ」と決めつけるのは子どもにとって大きな苦痛になります。その子自身の言葉に耳を傾けて、タイミングを見てフォローアップできる関係性を築いてください。
子どもと向き合ったうえで、第三者に頼って前に進める状況を作ることも大切です。重度だと思うなら間違いなく医療機関にかかるべきですし、不登校支援カウンセラーに頼るのも一つの方法です。
「不登校でゲームしてばかりだけど大丈夫かな…」「進学のことはどうしよう…」と悩む保護者の方々にとって、eスポーツの通信制高校・サポート校というのは1つの選択肢になると思います。まずはしっかりとお子さんと話し合ってみてください。eスポーツの学校には、不登校でゲームばかりしていた生徒たちと接してきた先生がいますので、個別相談会などでお話してみるのも良いでしょう。
eスポーツは将来のキャリアにつながる可能性を秘めた分野です。通信制高校・サポート校でeスポーツを学ぶことで、好きなことを追求しながら、幅広い知識と経験を得ることができます。自分に合った学校を選んで充実した高校生活を送りましょう。
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