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「学校に行かない間、ついついゲームで現実逃避してしまう……」
そのような学生に向けて、eスポーツのことを体系的に学ぶことができる通信制高校・サポート校があります。今回は、大阪eゲームズ高等学院の村本学院長に話を伺いました。
eスポーツの市場規模は2021年に78.4億円にまで拡大し、2024年にはその3倍の規模にまで急速に拡大する見込みとなっています。福祉や行政でも活用が進み、高校でもeスポーツ部や同好会が増加しています。それに伴い、eスポーツが学べる通信制高校・サポート校も増えてきました。
eスポーツを学ぶことで得られるものは、チームワークやリーダーシップ、コミュニケーション、問題解決力、戦略的思考など、サッカーや野球と同じような体を使うフィジカルスポーツと同様の要素が多くあります。さらに、eスポーツは場所的な制約を受けず、遠方に住んでいる学生とチームを組んでプレイできるというメリットもあります。外に出るのが苦手な学生でも、安心して取り組むことができる新しいジャンルの競技だと言えるでしょう。
eスポーツを学ぶ通信制高校・サポート校には、4つのメリットがあります。
1つ目は、eスポーツのプロ選手を目指せる環境が整っていることです。本格的な設備でゲームの腕を磨けるだけでなく、プロとしての心構えも学べます。我々の学校では、プロ選手や声優を招いて講義を行っています。
2つ目は、ゲーム関連の仕事を知り、将来の視野が広がることです。プレイヤーとしてだけでなく、プログラミングやゲーム制作、ゲームビジネスなど、さまざまな分野について学ぶことができます。
3つ目は、同じ趣味を持つ仲間に出会えることです。好きなものが同じということもあり、お互いに尊重し合える雰囲気があります。
4つ目は、好きなことを学べるので学校に行くのが楽しくなるという点があります。ゲームに関する活動が『勉強』として認められ、学校へ通う意欲が高まるのです。実際に学校に行くことに抵抗があった生徒でも「行ってみたら意外と楽しかった」というケースも多いです。
プロのeスポーツ選手を目指したい人は、大会で成績を残している学校を選ぶのも一つの方法です。ただ、シンプルにゲームに関わりながら高校生活を送りたい人は、あまり難しく考えず、興味に合わせて学校を選んでください。スクーリングの日数や方法、授業の形式は学校によってさまざまです。オープンキャンパスや資料請求で詳しく調べ、自分に合う特色を持っている学校を探してください。そして、基本的には保護者としっかり話す時間を作って、一緒に選んでいくことが大切です。
eスポーツは将来のキャリアにつながる可能性を秘めた分野です。通信制高校・サポート校でeスポーツを学ぶことで、好きなことを追求しながら、幅広い知識と経験を得ることができます。自分に合った学校を選び、ゲームを「逃げ」ではなく「武器」にして、充実した高校生活を送りましょう。
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