不登校の女子中学生への関わり方とサポート

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女子中学生に多い不登校の理由とは

女子中学生に多い不登校の理由とは

学校見学などで不登校の女子中学生や保護者からの相談を受けます。
相談内容として最も多いのが、起立性調節障害についてです。そして次に多いのが、先生の高圧的な発言や言葉の悪さがきっかけで不登校になったことについて。他には、いじめではないが友達のグループに入れないことや周りがうるさくて勉強に集中できる環境ではないという相談もよくいただきます。
起立性調節障害は、思春期の女子生徒に多く見られるため、相談数が必然的に多くなります。それ以外の相談についても、思春期の女子生徒特有の悩みが多いように思います。女子生徒は、自身に合った環境の学校かどうかで、気を使い過ぎてしまう生徒が多い傾向にあるからかもしれません。例えば、英風高等学校でも「先生は忙しそうだから、いま声を掛けると迷惑かもしれない。」と、職員室の前で困っている生徒がいました。実際、我々教職員は迷惑だなんて思いもしません。しかし、人間関係に敏感な生徒は、人の感情を深読みしてしまい、悪い方に捉えてしまいやすいのだと思います。

デリケートな部分への理解と適切な距離感が大事

デリケートな部分への理解と適切な距離感が大事

とても繊細で必要以上に気を遣ってしまう生徒が多いからこそ、より適切な距離感と接し方が大切です。
英風高等学校の先生方には、生徒との距離感に気を配り、細やかで優しい声掛けを常に忘れないようお願いしています。
もし、適切な距離感があれば、先生の乱暴な一言が原因で不登校になってしまった生徒も、そのまま学校に通えていたかもしれません。思春期の女子と接するのであれば、周りの大人たちが、思春期特有のデリケートな部分を理解してあげることは必ず必要だと思っています。学校の先生は、生徒を指導しなければいけないという思いから、上から圧をかけてしまう言動になることがあります。しかし、学校という場所は、生徒がストレス無く安心して登校できる場所であるべきだと思っています。家庭では多少厳しい言葉をかける場面もあるかと思いますが、学校までそのような指導をする必要はないと私は考えています。
女子生徒は、精神的に大人びた子が多いです。よって、子どもを相手にするイメージではなく、大人と同じように節度を持った接し方を心掛けるのが良いと思います。

安心して通える学校が必ずある

安心して通える学校が必ずある

中学生の時にさまざまな要因で不登校になってしまうと、高校でも同じ状況になるかもしれないと不安に思う人もいるでしょう。しかし、英風高等学校では、それらの要因となるものを全て無くすことで、女子生徒のみなさんが安心できる環境を作っています。共学の学校よりも女子生徒の気持ちと距離感を理解している先生が多く、声をかける際は優しく話し、大きな声を出すこともありません。
無理をせずに卒業まで通える学校は必ずあります。そして、理解してくれる先生も必ずいます。まずは、少しずつ学校に見学に行ったり、先生に質問したりしながら、じっくりと時間をかけて、安心して学べる場所を探してほしいです。

西口 英和
通信制高校

学校法人西口学園英風高等学校

理事長・校長

西口 英和

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