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近年、男女別学(男子校・女子校)はだんだんとその数を減らしています。しかし、このまま時勢に流されて別学がなくなると、居場所がなくなってしまう生徒がいます。
たとえば、思春期の女子特有の悩みを持つ生徒です。
先生との関係に悩みを抱えることが多く、高圧的だったり、乱暴な話し方をしたりする先生に対して、苦手意識を持ってしまうケースが多く見受けられます。なかには、そもそも男性が苦手、聴覚過敏で大きな声で話されることが苦手という生徒もいて、その悩みが不登校につながってしまうケースもあるのです。
また、全日制高校で人間関係の悩みを抱えて、通信制高校に相談に来る女子生徒もいます。特に女子生徒は、グループでの人間関係を気にする傾向が強いのかもしれません。
このような悩みを持つ女子生徒は確かにいて、それが女子校、さらには女子だけの通信制高校のニーズへと繋がっているのではないでしょうか。
別学(女子校)の場合、男女それぞれに合った指導法を意識していたり、女子生徒の気持ちや距離感などを理解している先生が多いことが強みとして挙げられます。
また、女子校のなかでも全日制高校と通信制高校を比べると、人間関係における距離感の違いがあると思います。
全日制高校の女子生徒は、グループで一緒に行動したい生徒が多く、通信制高校の場合は、1人で行動することが気にならず、集団行動をする際もできるだけ少人数のグループで、適度な距離感を保って行動したい生徒が多い印象です。
そうした傾向から、通信制の女子校である英風高等学校では、先生も生徒と適切な距離を保つように意識しています。
人間関係の作り方においても、全日制高校と通信制高校では大きく異なります。
クラス単位での集団行動が大半の全日制高校と比べ、通信制高校では、大学のように毎時間同じメンバーで授業を受けることもほとんどありません。学校によっては、学校行事(特別活動)も学年をまたいで希望者が参加する、自由度が高い環境となっています。そのため、全日制のように固定のグループができることはあまりありません。友人と“つかず離れずの関係”を築くこともできます。
学校選びの基準は、基本的に別学・共学で違いはなく、自身に合った環境の学校かどうかが第一です。たとえば、思春期の女子に多い起立性調節障害がある生徒の場合は、午後から授業を受けられる学校かどうか。入学後は勉強に集中したいのならば、授業中は静かなのか、校則などが細かく定められた規律ある学校なのかの確認が大切です。 校内設備の面では、教室やトイレが清潔か、きちんと整備されているかなども確認すると、入学後の学校生活で感じるストレスも減らせるでしょう。
友達ができるか心配な方は、なるべくスクーリング以外のイベントが多い学校がおすすめです。たとえば、英風高等学校では、多彩な特別活動を主に水曜日に行っています。定期的にイベントがあることで、生徒同士で交流を深められ、必然的に友人を作る機会にも恵まれます。
まずは気になる学校へ足を運んで、実際の校舎や授業の様子を見学に行きましょう。これから3年間通うことになる教室や先生、通っている生徒の雰囲気を見て、自分に合った環境かどうかをしっかり見極めることが大切です。
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