通信制高校の充実の進学・就職指導を解説

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通信制高校卒業後に大学へ進学する生徒が増加中

近年、通信制高校を卒業した後に大学へ進学する生徒が増えています。明聖高等学校の場合、週5日登校する全日型のコースは約9割の生徒が大学や専門学校に進学し、月2日登校型の通信コースも約5割が進学を選んでいます。通信コースにはすでに就職していて働きながら学校に通っている人も在籍しているので、高校生に限ればさらに割合は高くなります。
すべてのコースを合わせると、進学と就職の割合は7:3。そのうち進学の内訳は大学と専門学校が五分五分です。以前は専門学校に進学する生徒の方が多かったのですが、いまでは大学へ進学する生徒が増加しています。

また、ITコースのような専門コースに所属している生徒も、「卒業後は大学の情報系学部で引き続きITを学びたい」と希望するケースが増えています。通信制高校への入学者は年々増えていますが、その中で大学進学者の割合はさらに増えており、今後もこの傾向は続くはずです。

通信制高校卒業後に大学へ進学する生徒が増加中

通信制高校から大学進学を目指すメリット・デメリット

通信制高校は登校日数が学校やコースによって異なる、自由度の高さが魅力です。そのため、通信制高校で3年間過ごした生徒が大学で毎日授業を受けられるか不安視する声もあります。
しかし、通信制高校には「高校を卒業したい」という想いをもって入学している生徒が多いので、学ぶ意志を持って主体的に取り組んでいますし、レポートの学習や提出、スクーリング(対面授業)への参加など、自分で計画的に物事を進める機会が多くあります。必然的に自己管理能力や計画力、実行力が高まり、大学や社会への適応力も向上するので安心してください。進路決定率を高めるために高1の頃から進路指導も行っています。

通信制高校から大学進学を目指すメリット・デメリット

人間関係で挫折を経験していたり、コミュニケーション力が不安であったりする生徒に対して適切なサポートを行うのも通信制高校ならではの良いところです。アルバイトを推奨する通信制高校も多く、アルバイトを通して社会経験を積めますし、登校日数が少ないコースにはすでに社会人の年長者が在籍していることもあるので刺激になります。専門コースの場合は基礎を身に付けて進学できる点もメリットになるでしょう。

デメリットを挙げるとすれば、サポート体制が整いすぎていることです。通信制高校のサポートに慣れると「何でも面倒をみてもらえる」と甘えたり、受け身になったりする可能性があります。あくまで生徒の自主性を尊重しながらのサポート、そして社会には厳しい一面があることも伝えています。

夢や目標を見つける。それが通信制高校の進路指導

不登校などの挫折経験があると、進路や将来を思い描く力が弱まってしまうことがあります。目の前のことに囚われ、未来を見据えることができなくなるのです。だからこそ、進路指導では「目標を持つこと」「やりたいことを見つけること」を大切にしています。夢や目標があれば、それが原動力となり自分の進路を真剣に考えられるようになるからです。

中学校や高校で辛い思いをしていたとしても、通信制高校ではまったく新しい自分に挑戦できます。やりたいことを自分で選べるシステムがあるので、何かを諦める必要もありません。通信制高校の学校生活を「再生期」と捉え、さまざまな学びや交流を通してこれからどうなっていきたいかをもう一度考えてみましょう。前向きな気持ちさえあれば、通信制高校はどんなことにもチャレンジできる場所です。

夢や目標を見つける。それが通信制高校の進路指導
吉澤 信二
通信制高校

学校法人花沢学園 明聖高等学校

教頭・国語科教諭

吉澤 信二

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