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いじめが暴力的なものからSNSでの無視や仲間外れといったものに変わり、先生の目が届きにくい場所で突発的に発生するようになっています。学校側の対処もより難しくなっているのが現状です。いじめを受けると心的外傷後ストレス障害(PTSD)によりさまざまな症状を発症し、日常生活にも支障が出るケースがあります。通信制高校は放課後登校のような手厚いサポートだけでなく、生徒たちに「いじめはあってはならないこと」という認識が浸透し、適切なケアが行われています。悩みを抱えているなら、ぜひ通信制高校に相談してください。
不登校の原因の一つにいじめがあります。いじめは生徒の心を傷つけ、場合によっては心的外傷後ストレス障害(PTSD)になり、いじめられた時の体験や感情を繰り返し思い出してしまうことも。さらに、うつ病やパニック障害、対人恐怖症まで発症すると医療機関の助けを得なければ日常生活にも支障が出ます。
通信制高校には不登校経験をもつ生徒が多く、いじめが原因で転入している生徒も少なくありません。そのため、いじめられた生徒への理解があり、十分な配慮をもって対応しています。学校によっては教員をカウンセラーやメンタルヘルスの講習に参加させ、臨床心理士も配置。生徒の悩みや苦しみを少しでも軽減できるよう、些細な情報も共有して学校全体でサポートする体制を整えています。
先ほども話したように、いじめを受けていたことがフラッシュバックすると後遺症につながってしまいます。また、いじめられたストレスを発散するために逆に加害者となって他の生徒をいじめるケースもあります。このような事態に陥らないよう、転・編入先の学校ではその生徒がいまどう思っているのか丁寧に話を聞き、悪い方へ流れそうな考えを良い方へと導かなければなりません。
この点に関しては先生だけではなく、通信制高校に通う生徒たちも力を貸してくれます。というのも、通信制高校にはいじめ問題に敏感な生徒が多く、「いじめはあってはならないこと」という認識が浸透しています。感受性が強い生徒も多いので、以前の学校でいじめに対して見て見ぬふりをしてきた生徒は間接的な加害者意識を持ち、過去の自分に対して大きなストレスを抱えている場合もありますが、自責の念から周囲に対して「いじめはダメだ」と伝えることもあり、生徒間の理解は一層深まります。
一昔前のいじめは基本的に暴力でしたが、現在はSNSでの無視や仲間外れが顕著になっています。例えば、少人数のSNSグループで話したことを別のグループに告げ口され、別のグループから無視されてしまう、というものです。先生の目がまったく届かない場所で突発的に発生するため非常に対処が難しいと言えます。
ただ、2013年にいじめ防止対策推進法が公布され、いじめの対策や基本方針を出す流れができたことは大きく、公布前の2011年と比べるといじめの認知件数は7倍に増えています。これはいじめ件数が増えたというより、「より多くの事案がいじめと認定されるようになった」ということで、認知拡大と抑止力向上の観点から、些細なことでもいじめとして取り上げる流れは歓迎するべきものでしょう。同時に、学校ではいじめの温床となりがちなSNSの使い方や人権の学習に力を入れ、生徒一人ひとりの判断力を高めることに取り組んでいます。
また、通信制高校はクラスで授業を受けられない場合も個別で授業を受けられたり、放課後から登校して先生と活動できる柔軟な救済措置を設けています。サポート面では全日制高校より遥かに優れているので、いじめに関して何かしらの悩みを抱えているならぜひ通信制高校に相談してください。
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