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通信制高校への転入が決まっても、以前通っていた全日制高校の同級生と同じ時期に卒業したいと思うのは当然のことです。編入する場合でも、なるべく早く卒業したいと考えるでしょう。転・編入の注意点は「単位の引き継ぎ」です。高1、高2,高3ではそれぞれ単位の引き継ぎに適した時期があり、遅くなると入学が難しくなることもあります。転・編入で後悔しないために、今の学校に無理して在籍せず、なるべく早く転入を検討しましょう。通信制高校は挫折経験を持つ生徒へのサポートも手厚いので、迷っているなら気軽に相談してください。
学校が変わっても、かつての同級生と「同じ時期に卒業したい」とは誰もが思うはず。しかし、全日制高校と通信制高校では単位の修得時期が異なるため、転入のタイミングによっては卒業時期が遅れてしまう可能性もあります。卒業時期がずれて転・編入を後悔しないためにも以下のことに注意しておきましょう。
高校を卒業するには74単位を修得しなければなりません。しかし、全日制高校では授業とテストを1年間通して受けなければ単位をもらえないため、年度の途中で通信制高校に転校すると「全日制高校分の単位」がゼロとなってしまいます。
一方、通信制高校の中には半年ごとに単位を修得できる学校もあります。そういった学校では前期(4~9月)のうちに転入すれば、前期分と後期分の単位を申請でき、レポート提出などの頑張り次第で修得できるため、全日制高校の単位がゼロでも問題ありませんし、卒業時期もずれません。
8月頃までは転入できる場合があります。ただ、在籍期間がわずかなので学校に慣れるだけで手一杯になり、十分な学習時間を取れないケースがあります。以前通っていた全日制高校の同級生と同じ時期に卒業したいなら、とにかく早めに相談してください。
尚、一度退学してから他の学校に移る「編入」の場合は基本的に翌年度からの入学となり、卒業時期も遅くなってしまいます。学校を変えたいと思っている場合は必ず前の学校に在籍している時に「転入」手続きを行いましょう。
学年によって転・編入を行う理由も異なります。1年生に多いのは進学した学校が合わず、すぐ不登校になり、通信制高校へ転校するケースです。高校入学早々に挫折した経験から次の学校でも嫌な気持ちを引きずってしまい、適応に苦しむ場合があります。そのため学校側も細心の注意を払って対応。無理に自己紹介をさせ、生徒は緊張から上手く話せず、そのことが原因で再び不登校になってしまう…といったことが起きないよう、先生がクラスの活発な子に自己紹介してあげてと事前に頼んでおきます。担任の先生の配慮と、副担任、学年主任、養護教諭といった複数の先生に相談できる環境を早めにつくり、新しい学校生活を楽しめるようサポートしています。
2年生はクラス替えで仲の良い友人と離れ学校に馴染めなくなったパターンや勉強についていけなくなった生徒が多く、3年生は進路に関連した悩みを抱えて転・編入を余儀なくされた生徒が多いです。2~3年生は高校に1年以上通った経験があるため、転・編入先の学校にも1年生よりスムーズに馴染んでくれます。
転・編入を後悔しないためには、学校を変わることを生徒本人が納得し、転・編入先の学校を自分で決めたかどうかがポイントとなります。保護者も転・編入を受け止められていない場合があるので、次の学校に希望をもてるまで生徒と保護者がしっかり話し合うよう心掛けてください。ただ、心情的にすぐ切り替えるのは難しいでしょうし、通信制高校でも転・編入が心労になることは承知しています。さまざまな事情を考慮した上であたたかくお迎えするので安心してください。
最後に、いまの学校に居続けることが生徒のストレスになっているのなら、やはり新しい環境に移るべきです。卒業時期が変わらなければ転・編入にデメリットはありません。それよりも高校卒業後の将来に目を向け、未来を好転させる一歩を踏み出してください。逆に、前の学校の同級生と卒業時期が変わると転・編入を後悔するかもしれないので、入学時期については新しい学校の先生たちとしっかり調整しておきましょう。
個別相談会などでは生徒の状況を確認・共有し、似たような生徒がどのように変わっていったかをお伝えして問題の解決につなげていきます。通信制高校には馴染みがなかった生徒・保護者も、まずは気軽に相談してください。
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