「スクーリングって何?」通信制高校の専門家が詳しく解説

PICKUP 通信制高校 スクーリング

通信制高校で単位を取得するために必要な「スクーリング」。通信制高校を選ぶ際は、スクーリングの実施方法が自分に合っているかがとても重要なポイントになります。スクーリングの仕組みや、学校ごとの日数の違いは何故あるのか、開催する場所や方法について、ルネサンス高等学校の栁澤先生に解説していただきました。スクーリングを知り、わからないことは個別相談会で質問して、「この学校に行きたい」と思える通信制高校を探してください。

スクーリングとは対面授業のこと。オンラインコースでも参加は必須

通信制高校は「レポート学習」「スクーリング」「テスト」によって単位を取得し、3年間で74単位以上を取得すれば卒業できます。スクーリングとは対面授業のことで、普段は在宅のオンライン学習で勉強している生徒もスクーリングには参加しなければなりません。公立の通信制高校では年20日ほど決まった日に指定場所へ行き、スクーリングに参加することが義務付けられています。

ここまで読んで、「私立の通信制高校のホームページにはスクーリングは最短4日と書いていたけど、20日必要なの?」と思った方がいるかもしれません。この点については少し説明が必要で、私立は開催場所、開催日、授業内容、サポート内容などを工夫し、スクーリングの日数を短縮しています。

私立のスクーリング短縮方法 私立のスクーリング短縮方法

これは「スクーリングの日数は少ない方が良い」という生徒の要望から、通信制教育規定に基づき学校側が工夫した結果で、スクーリング日数は学校ごとに異なっています。また、サポート校は入学した通信制高校の制度に準ずるため、スクーリングがどこで、何日行われるのか必ず確認しましょう。

スクーリング会場は主に3種類。入学前に会場の場所をチェックしておこう

次に、スクーリングはどのような場所で開催されるのか確認してみましょう。基本的には以下の3種類です。

  • ①いつも通っている学校

    普段から通学している校舎がスクーリングの指定会場になっている場合です。スクーリングの日にいつも通り登校すればOKです。

  • ②指定会場

    各都道府県でスクーリングの指定場所が設けられている学校もあります。その場合、大学、専門学校、予備校などが協力施設として指定されていることが多いです。

  • ③ 集中スクーリング

    合宿型と言われるスクーリングです。本校が遠方にあり、その本校がスクーリングの指定会場になっている場合に多いです。ただ、必ずしも地方に行くわけではなく、首都圏で集中スクーリングを行う学校もあります。全国から生徒が集まるため、親子参加を認めている学校もあります。

学校によっては3つの中から選択できる場合もあるので、入学したい通信制高校がどのような場所でスクーリングを行っているか、入学前の個別相談会などで確認してください。

初対面が苦手なら、少人数制や男女別、親子で参加できるスクーリングがオススメ

初対面が苦手なら、少人数制や男女別、親子で参加できるスクーリングがオススメ

スクーリングでは多くて20~30名程度の生徒が1教室に集まります。「集団の中に一人で飛び込むのは怖い…」と思うかもしれませんが、基本的にみんな初対面です。あなただけではなく、みんなドキドキしながらスクーリング会場に入ってきます。雰囲気も全日制のクラス授業とはまったく違うので安心してください。

少しでも参加しやすくなるよう「少人数制」「男女別」「親子参加」など、さまざまな形態のスクーリングを用意している学校もあります。知らない人が大勢いても親がいれば参加できるという生徒もいるので、会場を含め「このスクーリングなら参加できる」と思えるかどうか、家庭内や個別相談会でよく話し合っておきましょう。

柳澤 孝史
通信制高校

ブロードメディア株式会社 ルネサンス高校グループ

入学相談 生徒相談 部長

柳澤 孝史