キャリア教育が切り開く通信制高校の未来

PICKUP キャリア教育

キャリア教育とは職業教育ではなく、どう生きていきたいかを考えるものです。学校ではキャリア教育を実践していく動きが多くなっていますが、職業教育にとどまっているのが実情だそうです。キャリア教育は、自分を知り、社会を知り、その上で社会とつながる、というステップを踏むことが大切です。人生につまずいた経験があり、その時に自分と向き合った通信制高校の生徒は、自分の好きなことや得意なことを活かせる何かを見つけようとします。その姿勢はキャリア教育との親和性が高く、総合型選抜(旧AO入試)にも活きるようです。

通信制高校なら3ステップのキャリア教育を実践できる

通信制高校なら3ステップのキャリア教育を実践できる

近年、学校教育の場でキャリア教育を実践しようという動きが多くなっています。キャリア教育とは職業教育ではなく、どう生きていきたいかを考えるものです。ただ、子どもは自分が知っているものにしか憧れを抱けません。しかし、子どもたちが普段会う大人は、家と学校と塾の中だけです。そこで、ゲストスピーカーを招く等さまざまな大人と接点を持たせ、キャリアの選択肢を広げていきます。青楓館高等学院の場合は、課題解決型学習(PBL)を通して①自分を知る、②社会を知る、③社会とつながる、この3ステップを踏んでいるのが特徴です。

一方、全日制高校のキャリア教育は消防士を招いてガイダンスを行うような職業教育が大半です。また、ほとんどの場合は社会で活躍している人しか呼ばれず、また会社員は呼ばれません。これでは「②社会を知る」しかクリアできません。さらに「②社会を知る」前段階には「①自分を知る」ことが必要で、これは時間をかけて自己分析を進めなければならないので全日制高校の先生には時間が足りません。また、②の先にある「③社会とつながる」では、授業の時間をガイダンスに充てることが難しく、実現できている学校はかなり少ないです。授業の都合や先生の労力など、さまざまな制約により全日制高校のキャリア教育には限界がある一方、時間を自由に使える通信制高校では上記の3ステップを完遂でき、将来への道筋をつくることができるのです。

つまずいた経験やネガティブな感情がキャリア教育につながる

つまずいた経験やネガティブな感情がキャリア教育につながる

通信制高校に通う多くの生徒には人生につまずいた経験があり、その時に自分と向き合う機会を得ています。そこから社会を広く知れば、つまずきが糧となり自分の好きなことや得意なことを活かせる何かを見つけようとします。

青楓館高等学院にも、小学校で不登校になった生徒がいます。その生徒は話すのは苦手ですが、文章を書くことが抜群に上手く、現在は当校でウェブサイトの立ち上げと運営を担い、さまざまな記事を執筆しています。まだ対人恐怖症があり、笑顔で話すことはできません。相槌も打てません。でも、オンラインであれば問題なく会話できますし、文章では饒舌に語ることができます。これからさらにスキルを磨けば、卒業する頃にはどのオンラインメディアでも活躍できるはずです。

つまずいた経験や悩み、ネガティブな感情も、キャリア教育と結び付ければ将来を真剣に考えるきっかけになります。だからこそ、まずは自分を知ることが重要で、キャリア教育の3ステップを順番に上っていくことが大切なのです。

キャリア教育を受ければ大学の総合型選抜も目指せる

キャリア教育を受ければ大学の総合型選抜も目指せる

キャリア教育のメリットは大学の総合型選抜(旧AO入試)にもつながることです。高校在学中に将来やりたいことが見つかり、その夢を叶えるために大学に行く。そのような生徒は大学側から見れば理想的な人材です。いまだに「総合型選抜は楽をしている」「一般入試から逃げている」という世間の声はありますが、そもそも総合型選抜は合格率10%程度のとても狭き門です。この門を通るには自己分析をして深く己を知り、これまでの経験から将来像を模索し、その上で自分に合っている大学を探さなければなりません。これは大学生が何カ月もかけて行う就職活動と同じで、自分と向き合うのはそれだけ大変なことなのです。

通信制高校でキャリア教育を受けて自分のやりたいことが見つかれば、誰にも遠慮する必要はありません。自信をもって総合型選抜に挑んでください。

岡内 大晟
サポート校

青楓館高等学院

代表

岡内 大晟

一覧へ戻る