忙しい社会人が高卒資格を目指す際の通信制高校の選び方

忙しい社会人が高卒資格を目指す際の通信制高校の選び方

PICKUP 通信制高校社会人

通信制高校に通って高卒資格の取得を目指す社会人にも不安は多いようです。不安の主な要因は、学習、忙しさ、学費に関すること。今回は、そんな社会人の方に向けて通信制高校が行っているサポート内容と自分に合った通信制高校の選び方を勇志国際高等学校の今井先生にお聞きしました。私立の通信制高校は学習内容が工夫されていてサポートも手厚いため、やる気さえあれば卒業できるそうです。昇進や転職で高卒資格が求められても、「自分は高卒じゃないから…」と諦めるのではなく、「やればできる」の精神でチャレンジしてください。

高卒資格と高卒認定の違いを理解し、自分に必要なものを考えよう

高卒資格と高卒認定の違いを理解し、自分に必要なものを考えよう

会社での昇格や転職時に高卒資格が求められ、どうすれば仕事や育児をしながら高卒資格を得られるだろうかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ここでは社会人の高卒資格の取り方をお伝えしたいと思います。

まず、「高卒資格」とは一条校である高校を卒業した証です。一条校とは学校教育法の第一条に書かれている教育施設のことで、小・中・高等学校、大学、専門学校などが該当します。インターナショナルスクールなどは記載がないため一条校には認定されていません。
また、高校卒業と同程度の学力を有することを示す「高卒認定」もあります。これは昔で言う大検のこと。高卒資格は得られませんが、高校に通い直す必要がないため、最初から大学や専門学校に進学するつもりなら高卒認定の方がスピーディーに進学できる可能性があります。

この違いを理解した上で高卒資格を取得したい場合、一昔前は定時制高校と公立の通信制高校が主な選択肢でしたが、最近は私立の通信制高校が増えたことで自分に合った学校を選べるようになりました。

学習、忙しさ、学費、この3つの不安を解消できる通信制高校を選ぼう

学習、忙しさ、学費、この3つの不安を解消できる通信制高校を選ぼう

私はこれまで何人もの社会人の方と面談してきましたが、改めて高卒資格を目指そうと考えるきっかけは昇進や転職、結婚など人生の転機を迎えた時が多いようです。そこで会社や社会に求められ一念発起する。年齢層は20~30代が中心で、仕事や育児を抱えていながら高校に通う決断をしたため10代とは意識が違い、卒業率は非常に高いです。ただ、入学前にはほとんどの方が何かしらの不安も感じています。

高卒資格を目指す社会人が不安に思う要素

  • ①学習面の不安

    何年も勉強から遠ざかっていれば不安を感じるのが当たり前です。ネット学習の充実度や解説動画の有無、それに伴うレポートの作成しやすさは学校ごとに異なります。日々どのように学習を進められるのか、電話やチャットでどの程度サポートしてくれるのか、必ず事前に確認しておきましょう。

  • ②忙しさへの不安

    通信制高校は毎日通学する必要がない分、卒業するにはレポート提出とスクーリング(対面授業)が必須です。仕事や育児で忙しい方は、スクーリングの日数と会場の場所を確認し、問題なく参加できるか検討してください。通信制高校の中には、短期間の集中スクーリングを実施する学校や自然豊かな場所に指定会場がある学校もあります。

  • ③学費への不安

    学習環境とサポート体制への対価として納得できる学費かどうか、この点も十分に考慮しましょう。

これら3つの不安を解消できる学校が、自分に合う通信制高校と言えます。

社会人でもやる気があれば卒業できる。前向きにチャレンジしてほしい

社会人でもやる気があれば卒業できる。前向きにチャレンジしてほしい

社会人の方からよく受ける質問に、「10代の高校生と一緒に学ぶのか?」というものがあります。勉強を楽しみたいという方はいても、10代とフレンドリーに学びたいと思う社会人は少ないですし、抵抗感が湧く気持ちもよくわかります。学校側もそのような心情は理解しており、対面授業のスクーリングを10代の生徒とは分けている場合もあります。ただ、これはその学校に在籍している社会人の人数にもよります。1~2名のために別のスクーリングを準備するのはなかなか難しいため、スクーリングの日数や場所と共に学校へ確認してください。

高卒資格を得るために通信制高校に入学しても、本当に卒業できるだろうかとためらっている方もいるかもしれません。しかし、社会人は目的意識が明確で、ほとんどの方が時間の制限がある中でも何とか時間を捻出し、前向きに取り組んでいます。お互い忙しい中で頑張っていることがわかるため、たまに会うスクーリングでは同年代とすぐに仲良くなり、団結するのも社会人の特徴です。私立の通信制高校は学習内容が工夫されていてサポートも手厚いため、やる気があれば卒業できます。「やればできる」の精神で、ぜひチャレンジしてください。

通信制高校

学校法人青叡舎学院 勇志国際高等学校

副校長

今井 修