通信制高校の修学旅行で思い出と友達づくりをしよう

PICKUP 通信制高校 修学旅行

学校行事が自由参加だからという理由で通信制高校を選ぶ人もいるかもしれません。しかし、「行きたいけど行けない」と思っている生徒も多く、中でも修学旅行やサマースクールなどの宿泊行事は参加率が非常に高いです。誰かに迷惑をかけるのではないかと保護者の方は不安もあるでしょうが、余裕のある時間管理と薬の服用サポートを行いながら高校生の時にしか経験できない思い出づくりと友達づくにチャレンジしてもらうので安心して送り出してください。

修学旅行を体験できるのは今だけ。非日常的な時間がかけがえのない思い出になる。

修学旅行を体験できるのは今だけ。非日常的な時間がかけがえのない思い出になる。

ほとんどの通信制高校では文化祭や体育祭などの学校行事は自由参加です。それは修学旅行やサマースクールのような宿泊行事も同じ。ただ、大半の生徒は修学旅行に行きたいと思っていますし、参加率は非常に高いものの、「行きたいけれど自分には行けないだろう」と考えている生徒も多く、特に保護者は「旅行先で誰かに迷惑をかけるのではないか」「子どもの体調が悪化しないか」「怪我などの心配はないか」と他の行事以上に大きな不安を抱いています。

その気持ちはとても良くわかります。しかし、心身の問題から不登校になっていた生徒は小学校や中学校で修学旅行などの宿泊行事を経験していません。学校主導の旅行は高校生の間までしか経験できず、宿泊行事は生徒たちにとって非日常的な体験ができる貴重な機会となります。将来、同級生と「修学旅行の時にこんなことがあったよね」と思い出話に花を咲かせることもできるでしょう。生徒本人が行きたいと思っているなら、保護者にはできる限りその想いを汲んでほしいと思っています。

通信制高校の修学旅行は思い出づくりと友達づくりがメイン

通信制高校の修学旅行は思い出づくりと友達づくりがメイン

通信制高校の宿泊行事では、修学旅行や大自然の中でさまざまな体験をするサマースクールが挙げられます。修学旅行先は全日制高校と同じような、大阪・京都やディズニーランド、ユニバーサルスタジオジャパンが人気です。サマースクールでは川下りや肝試し、農作業、花火大会など、学校からそこまで遠くない場所で体験できることを行います。

全日制高校の宿泊行事と異なる点は、通信制高校では思い出づくりと友達づくりを重視していることです。みんなで一緒に移動し、アトラクションを楽しみ、お風呂に入り、食事をとり、就寝する。その一つひとつで生徒間の距離はグッと縮まり、かけがえのない思い出を共有した仲間として宿泊行事をきっかけに仲良くなる生徒が毎年大勢います。また、修学旅行が課外授業として単位認定される場合があるのも通信制高校の特徴でしょう。

薬を服用する瞬間を、教員が目視で確認。通信制高校ならではの万全サポート

薬を服用する瞬間を、教員が目視で確認。通信制高校ならではの万全サポート

学校側として大変なのは、時間と薬の管理です。興学社高等学院では次のような対応をしています。通信制高校にはいろいろな生徒がいるため、30分~1時間前には集合して確実に移動できる準備をします。そして、心の病気などで薬を服用しなければならない生徒に対しては服用する薬と時間を教員間で共有し、生徒が服用するところを必ず目視で確認します。こうしたサポートは通信制高校ならではのものですし、保護者が安心して子どもを送り出すためにも学校は徹底しなければなりません。

修学旅行を終えて帰宅した生徒は、「修学旅行でこんなことがあったよ」と保護者に思い出を語ります。普段は全く話さない生徒も、です。通信制高校では生徒が思わず話したくなるような体験プログラムを用意しているので、確かに不安はあるでしょうが、「どんなことを話してくれるだろう」と楽しみにしながら送り出してください。

佐藤 純平
技能連携校

興学社学園グループ / 通信制高校部門「興学社高等学院」/ 放課後等デイサービス・児童発達支援「わくわくクラブ」

校長 特別支援教育コーディネーター 行動心理士

佐藤 純平