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アバター操作のオンライン通学でリアルな人間関係を築く!

アバターで高校生活を送る『サイバー学習国』
アバターで高校生活を送る『サイバー学習国』

2015年4月、千葉と中野にキャンパスを構える明聖高等学校は、日本初となるバーチャル・ハイスクールを誕生させました。

その名も、『サイバー学習国』。明聖高等学校WEBコースの学習コンテンツです。

自分の分身である「アバター」をスマホやパソコンで操作し、動画授業で学び、チャットで友達とコミュニケーションを図る様子は、まさにバーチャル・ハイスクール。画期的な学習システムとして一躍注目を浴びましたが、同時に「すべてネット上で済ましていいのか」という批判的な意見もたくさん寄せられました。

設立から3年経った今、私たちは明聖高等学校を訪問し、『サイバー学習国』で学んだ生徒たちがどのように成長していったのか、ネット上のトラブルなどはなかったのかを改めて伺いました。

中野キャンパスのキャンパス長であり、ICT教育推進センターのセンター長も兼務する花澤先生の言葉と共に、生徒や保護者が語った内容も含めてお届けします。

スクーリングにも行けない生徒を救いたい。

『サイバー学習国』についてお話くださった明聖高等学校 中野キャンパス長 花澤悟史先生
『サイバー学習国』についてお話くださった明聖高等学校 中野キャンパス長 花澤悟史先生

中学校で不登校になっていても、週に数日通えばいい通信制高校なら大丈夫だろうと保護者の方は考えてしまいます。

しかし、家の近くに毎日通う全日型の通信制高校しかなかったり、あるいは小学校から引きこもって不登校が長期化している場合、スクーリングすら出席するのが苦しいと悩んでいる生徒がいるんです。明聖高校もコースによって週5日通学、週3日通学、年20日スクーリングの3パターンを選択できますが、入学相談では「20日登校するのは難しいかもしれない」という話を何度も聞きました。

学校に通いたいと思っているのに、できない。そんな生徒たちに「もう一度学校を楽しんでもらいたい」という想いから『サイバー学習国』は始まったんです。

一番力を入れているのは、生徒が飽きないような趣向を凝らすこと。

単にネットで動画授業を見るだけでは面白味がないのでアバターを操作して教室に入ってから履修科目の選択肢が出るようにしたり、英単語や漢字のミニテストをクリアすることで学習ポイントがたまって着せ替えアイテムが手に入るようにしたり。紀伊国屋書店とコラボして、2週間単位で電子書籍を自由に借りられるバーチャル図書館も作りました。 また、3月の卒業式では校歌が流れ、私や担任の先生のメッセージ動画を見てもらいます。そして、ボタンを押せばアバターが動いて賞状を受け取ってくれるんです。

チャットがあるからイベントごとも待ち遠しい!

チャット機能を使って、いつでも自由にコミュニケーションを楽しめます。
チャット機能を使って、いつでも自由にコミュニケーションを楽しめます。

普段のコミュニケーションもチャットで行っています。また、ゲームや漫画など特定の話題を語り合い時は校庭の掲示板に「〇月×日、□□を語る会、開催」と表示させれば、同じ趣味を持つ仲間同士で語り合えます。

SNSとは違い、あくまでも学校なので会話はすべてオープンにし、名前も表示。ログも残しているので過激な表現はなく、これまでトラブルはありません。

また、チャットで少しずつ友達と親しめるので年4回のスクーリングや学校イベントをとても楽しみにしてくれる生徒が多いんです。『サイバー学習国』を発表した直後は「引きこもりを助長するのではないか」と言われましたが、むしろ生徒が登校したくなる装置になっています。

問題なく登校できるようになれば通学コースに変更できるので、中には不登校から脱した生徒もいるほどです。

ある卒業生の保護者からは、「サイバー学習国で高卒資格を取れたので無事に就職できた。仕事から帰ってきた息子の充実した表情を見ると、親としてとてもうれしい」と言っていただきました。 私たちの想いも、この言葉に集約されています。 バーチャルとはいえ、『サイバー学習国』は学校です。そこでは友達と会話が生まれ、帰属意識も芽生えます。ここで時間を過ごすことが現状を打破し、外に出て社会に適応するきっかけになってほしいと願っています。


現在、通信制高校に通っている生徒はほとんどが10代です。そのため、家に引きこもったまま20代になってしまった方や、子育てが一段落して改めて高卒資格を目指しているようなブランクのある方は、「若い子ばかりで通いづらいかも…」と感じてしまいます。

しかし、アバターが動く『サイバー学習国』ではそのような心配は無用です。実際、成人を過ぎてから同校に再入学し、たくさんの友達とコミュニケーションを図り、学びを深める中でネイリストという夢を見つけて専門学校に通い始めた卒業生もいます。

「バーチャルの学校なんて入ったら、ますます家に籠ってしまう」 保護者の方がそう思ってしまうのは、当然です。本当に大丈夫だろうか…という不安は消えないはずです。でも、

ずっと家の中にいるよりは少しでも「同じ学校の仲間や先生」とふれ合う環境の方が、何かが変わるきっかけになるのではないでしょうか。

花澤先生も担任の先生方も、生徒1人ひとりが前向きに人生を歩めるサポートを本気で考えてくれるので安心してください。

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