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生徒のために、先生も自分自身の夢を追う。

三浦 大樹 先生
インタビュー対象/勇志国際高等学校 熊本学習センター:三浦 大樹 先生

みなさんは「通信制高校の先生」にどんなイメージを持っていますか?

在校生からは「とても話しやすい」「まるで友達みたい」という話を聞くことが多いですが、先生方もいろいろな想いを抱いて日々の授業や生活指導に取り組んでいます。

今回ご紹介するのは、『勇志国際高等学校 熊本学習センター』でセンター長を務めている、三浦先生。実は、先生や生徒だけでなく、保護者の方からもある事で知られています。

それはなんと、ギターの弾き語りでオリジナルソングを歌うこと!

「先生なのに…?」と思うかもしれませんが、先生だって生徒と同じように夢を持っているもの。オリジナルソングを、いつ、誰に披露し、どんなメッセージを届けているのか?

三浦先生の言葉から、みなさんも熱い想いを感じ取ってください。

愛用のギターと一緒に
愛用のギターと一緒に

イジメ、カツアゲ…劣等感に向き合うために歌をつくった。

私は中学生の頃、他人に自分の想いを伝えることが苦手で、人間関係をつくるのにとても苦労しました。実際、イジメにもあいましたし、他校の生徒にお金を取られたこともあります。

そんな弱い自分を変えたいと思っていた時に、あるシンガーソングライターの歌を聴き、「敢えて内面をさらけ出す」歌詞に共感したんです。

そこから、「自分の想いを乗せた歌づくり」をはじめました。

自分が考えていることを相手に伝えたい――

その一心で歌詞を書き、作曲を行い、完成した曲をクラスメイトに聞かせたら、みんなが褒めてくれたんです。

歌を通して自分のことをわかってもらえたようでとてもうれしかったですし、それがきっかけとなり友達もできました。

『勇志国際高等学校』の教員として、開校当時から携わり、いまは熊本学習センターのセンター長となりましたが、卒業式やスクーリングなどの学校行事の際には昔と同じように生徒たちにオリジナルソングの弾き語りを披露しています。

学生の頃と比べて、歌詞の内容が大きく変わったと思っています。

学生の頃は「自分の悩みや苦しみをみんなにわかってほしい」という気持ちで作っていましたが、今は自分のことではなく、生徒に向けて「自分も他人も好きになってほしい」「苦しいことがあっても決してあきらめないでほしい」といったメッセージを言葉にして歌っています。

部室は教室。夢を大事にすることを教える標語が貼られていました。
部室は教室。夢を大事にすることを教える標語が貼られていました。

他校からの出演依頼、ギター部の創設。歌で絆が深まっていく。

いろいろな機会に歌を披露していたら、聞いてくれた美容系専門学校の先生から「学園祭で歌ってください」という依頼をいただき、他校でも歌うようになりました。

また、最近は他の先生とユニットを組み、CDを制作しました。卒業式で歌を披露し、用意した30枚ほどCDを「希望者にプレゼントします」と話したら、すぐに全部なくなってしまいました。歌うことを職業にすることはできませんでしたが、好きだからずっと続けていたら、今の仕事を通じて歌を歌う機会を与えてもらうことができました。強い思いがあれば、そのような形であるにしても必ず夢は実現すると思っています。

熊本学習センター内でもギター部が創設され、部員は最大10名程度。週2回ほどみんなでギターの練習を行い、ゆくゆくは作詞や作曲にライブ出演や作詞作曲にもチャレンジしてもらいたいと思っています。 生徒からは「軽音楽部をつくってほしい」という要望もあるので、ギター以外の楽器にもトライしてみたいです。

当初は自分自身のためだけに歌っていましたが、私は歌づくりの過程で「劣等感から目を背けず、それを受け入れることで新しい一歩を踏み出せる」ということを学びました。そうして少しずつ自信を積み上げ、自分を肯定できるようになったと思います。

だから、いま何かに苦しんでいたとしても熱中できるものを見つけ、それをきっかけに自分を好きになってほしいです。そうすれば必ず克服できるはず。もちろん、勇志に入学してくれた時には必要なサポートは惜しみませんよ。


「どんな時に歌をつくるのか?」と質問すると、三浦先生は「落ち込んだ時や悩んでいる時」と答えてくれました。少しテンションが落ちている時こそ自分自身を見つめ直し、生徒のためにもう一度立ち上がろうとする意志を歌に込めるのです。

熊本学習センターに通う生徒たちは、そんな先生の歌を「とてもイイ!」と言ってくれるそうです。

歌詞に共感するのか、あるいは自分たちに向けられた想いに気付くのか、1人ひとり受け取り方は違っても、三浦先生のメッセージは確実に生徒の心へと届いています。

取材の最後に、「今後の夢はありますか?」と訊ねました。

その回答は「学校という枠を超えて、地域の行事にも参加し、より多くの人に歌を聴いてもらいたい」

先生の夢は、どうやら終わりがなさそうです。

でも、三浦先生はきっと示しているのだと思います。ずっと夢を持ち続けることの大切さを、その身をもって。

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