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知識ではなく、好奇心・知恵で自分らしい表現を-“プロジェクトN”で得られるちからとは?

体験する学び

プロジェクト型学習って知っていますか?Problem Based Learning(略:PBL)ともいわれる、問題解決型・実践型の学習のことです。簡単に言うと、問題や課題を見つけ、解決策を考え、実行し、成果を振り返るという内容です。
この流れは、社会に出て仕事などをする上では当然のように行われますが、その際に役立つのは、計画性やプレゼン力、論理的な思考力など、知識とは違ったより本質的な能力であることも少なくありません。いかに自分で考え、問題解決に向けて動けるか、という力を備えることを目的としています。例えると、算数の公式を覚えるのではなく、公式を導き出す力を身に付けよう、という学習法です。

最近は、日本でも大学だけでなく、高校の授業に取り入れられることが増えてきています。中でも今回取材させていただいたN高等学校の「プロジェクトN」は、一年間を掛けて取り組み、2月に行われる特別審査会では優秀なプロジェクトに起業支援金(最大1000万円)が用意されるなど、まさに実践的な内容で注目を集めています。

体験する学び

学校・先生たちの狙いは?

N高等学校の先生方にプロジェクトNについて伺うと、やはり実社会で役立つ経験を得て欲しい、という共通の願いが込められていました。

「普通は、社会人になって初めてプロジェクトに取り組む場合がほとんどだと思います。それを、高校生のうちに体験出来ることがうらやましい。大学・会社と圧倒的なアドバンテージになると思います。」

「課題に対して、やりきる、チャレンジするという経験を大切にして欲しいです。」

「大学生によるプロジェクト学習は既に普通なので、高校生という点を存分に活かして欲しいです。躊躇することなく、失敗があっても糧にしてくれたら良いと思います。」

役立つ経験とは、プレゼンスキルなどに限らず、複数人でプロジェクトを進める難しさなども含まれます。(※個人プロジェクトも可)一年間という長い時間を掛ける授業なので、途中で何度も壁にぶつかることも珍しくなく、決して楽ではありません。

さらに、高校卒業に必要な単位認定外の授業とのことですが、多くの生徒が参加するそうです。プロジェクトNに参加するために入学した生徒もいるほどで、授業の合間や放課後、帰宅後の時間を使って自主的に取り組んでいるそうです。

※現在、通学コースの週5コース受講生のみ参加可能。

※2018年4月、横浜・大宮・千葉・名古屋・福岡にも通学コース開校予定

学校・先生たちの狙いは?

気になるプロジェクト内容

起業支援金が用意されるとはいっても、内容をビジネスにする必要はなく、資金を必要としない身近な問題(例:学校内の不便なこと)を課題にしても良いそうです。自分の体験から問題提起する生徒が多いものの、プロジェクトの内容は様々だそうです。とにかく解決したい目の前の課題を題材とする為、選択の幅が広い分、課題設定で悩む生徒も多いそうですが、これまでの人生を振り返ってみることから取り掛かると、記憶や体験から、何かしらの課題が見つかるそうです。中には複数のプロジェクトに参加する生徒や、専門知識のアドバイザーという立場で参加する生徒もいて、参加の仕方も自主性を重んじています。

プロジェクト一例

  • ドローンによる海難救助のプロジェクト
  • 障害のある子供の“困った”を、学校・保護者・本人が連携するプロジェクト
  • VRによる音楽の可視化プロジェクト
  • N高の良さを知ってもらうプロジェクト
気になるプロジェクト内容

サポート体勢について

プロジェクトを進めるにあたり、生徒たちだけでは、行き詰ってしまうことも多々あります。そこで、先生の他に “TA”(Teaching Assistant)と呼ばれる大学生スタッフが、状況を把握しながら日常的にフォローしています。プロジェクトを進める上で、専門的な知識を必要とする場合などは、教職員が外部企業に問合せ、具体的な協力を仰ぐそうです。
1プロジェクトにつきTAが1人配備されるほか、学びをサポートするNPO法人カタリバのスタッフもいるので、生徒が思い切りやりたいことを経験出来るよう、対外的な対応を含め、プロジェクトを具体化するサポートしています。また、TAは、生徒たちからすると、少し年上のお兄さん・お姉さんのような存在なので、先生よりも身近であり、少し大人びた存在として、生徒の成長を促す役割も担ってくれていると、ある先生は教えてくれました。

サポート体勢について

選考にはあの人も

プロジェクトNは、6月にスタートした後、中間発表を経て、12月に最終成果発表を迎えます。各グループは、その後2月の特別審査会でプレゼンを行い、起業を目指す優秀プロジェクトには支援金が提供されます。その後も外部の起業の専門家などが起業に向けてサポートします。何より、実業家の堀江隆文氏などが加わる選考は、生徒たちにとって緊張しつつも、好奇心が湧く体験となることでしょう。

中間発表では、グループに分かれてお互いに良かった点などをフィードバックするほか、審査員となった教職員も総合的に評価します。あくまで中間発表なので、今回の評価に関わらず、引き続きプロジェクトは続けて取り組みます。12月の最終審査では、すべてのチームが発表するそうなので、最後まで気は抜けません。もちろん最終選考の結果も大切ですが、切磋琢磨しながら続ける、という経験も重要な学びの要素となっています。

まとめ

参加している生徒たちと会話をすると、「自分を変えたい」「肩書ではなく、何が出来るのか、という点にこだわっていきたい」といった考えを持っていることも少なくありませんでした。
そんな生徒たちに、同校の奥平校長は「知識ではなく、好奇心をもち、知恵を使って自ら物ごとを進める術を身に付けて欲しい。自分らしい表現を見せて欲しい。」と語りかけていた姿が印象に残っています。プロジェクトNを経験した生徒たちが、実社会でどんな活躍をするのかについても、注目ですね。

長期実践型学習 プロジェクトN

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