通信制高校の中には、卒業後の進学先として系列の大学や専門学校への内部推薦制度が用意されている学校があります。高校卒業後の進路として大学進学を検討している人や、高校生活で学んだことを更に専門的に学びたい人にとっては、早い段階から卒業後の進学先が決まっている事で高校生活に目的を持って有効的に過ごすことが出来るようになると思います。
今回は、大学附属の通信制高校で内部推薦制度が用意されている「目黒日本大学高等学校通信制課程」「京都芸術大学附属高等学校(旧:京都造形芸術大学附属高等学校)」の2校をご紹介します。
目黒日本大学高等学校通信制課程

目黒日本大学高等学校通信制は、2019年4月に日本大学付属校初の通信制課程としてスタートした、日本大学付属校唯一の通信制高校です。
スタンダードコース進学クラスの生徒全員が「日本大学基礎学力到達度テスト」を受験することができます。
全日制付属の生徒同様に、そのテストの結果によって日本大学への内部推薦の可能性があります。日本大学は2019年で創立130周年を迎える歴史ある大学で、学部数も16学部87学科と幅広い学習フィールドが設置されています。また、多彩な国際交流のプログラムを実施しており、海外留学・研修、実習やフィールドワークも展開されています。
京都芸術大学附属高等学校(旧:京都造形芸術大学附属高等学校)

2019年4月に開校した「京都芸術大学附属高等学校(旧:京都造形芸術大学附属高等学校)」では、京都造形芸術大学通学部、京都芸術デザイン専門学校への特別推薦入学制度が予定されています。
京都造形芸術大学は、学生数が10,000名を超える日本で最も大きな芸術大学です。さらに、大学卒業後の進路決定率も91.5%と芸大の中ではトップの実績です。また京都芸術デザイン専門学校では、就職・生涯サポートとして卒業後にも転職の相談や、事業の発展時には仕事をサポートする人材の紹介などを行っており、生涯にわたって卒業生の活躍を応援しています。
高校のキャンパスも大学の敷地内にあるため、高校在学中に大学との連携科目を受講することができ、大学施設も利用することが出来るため、一足先に大学での学びを経験することができます。
今回は大学附属の通信制高校の内部推薦制度ということで上記3校をご紹介しました。
高校卒業者の54.8%が大学・短大に進学している現在、通信制高校にもこういった流れが来ている様です。
大学附属以外にも系列の専門学校等への内部進学制度などが用意されている通信制高校もたくさんあります。
高校を選択する際の参考の一つにしてみてはいかがでしょうか。