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注目の授業を体験!芸術大学がデザインする普通科の授業とは

2019年4月開校の京都造形芸術大学附属高等学校

2月16日(土)に京都造形芸術大学附属高等学校の模擬授業を体験する特別プログラムが行われました。芸大が母体でありながら、普通科を設置した同校。(前回の取材はこちら)芸術・デザインのプロセスに欠かせない、「想像力」と「創造力」を普通科目にどう取り入れるのか?ユニークな授業を実際に体験してきました!

模擬授業に潜入!

当日の授業ラインナップはこちら↓
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数学「数字であそぼう」担当:やすさん(川端 康之 先生)
社会「江戸はええど~」担当:じゅんじゅん(水田 淳一 先生)
体育「オリンピックを学ぼう」担当:もりし(森島 直美 先生)
理科「”考える”を楽しもう」担当:きょんちゃん(中谷 杏兵 先生)
美術「美しい○○を考えよう」担当:じゅんさん(石山 潤 先生)
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(担当の先生たちがニックネームとは面白いですね。相互の信頼関係を大切にしている様子が伺えます。)

当日は初めて来校した人もいれば、リピートで参加している人もいて、先生と顔馴染みになっている様子もチラホラ。色々な科目の授業をまとめて体験できるということで、80名ほどの保護者と生徒が来校しました。

それでは、潜入した授業をレポートしたいと思います!

数学「数字であそぼう」担当:やすさん(川端 康之 先生)

数学の面白さ・奥深さを生徒と一緒に探求したい、と話す川端先生が出したお題は数学ゲームの「フォー・フォーズ(4つの4)」。
[ルール]
・4を4つ使って、答えが0~100となる数式を作る。
・チームに配られた0~100の数字が入った別紙にチェックを入れる。
・出来るだけ多くのチェックを入れた(0~100の数字を作った)チームが勝ち!

答えが100以上になる数式も作れますが、授業時間が30分間なので今日は100まで。それでも、スタートしてみると意外とこれが難しい。チーム内で分担を決めたり、個人で考えたり、取り組み方は自由ですが、「ルールはこれで良いんだっけ?」「数学は得意?」といった会話が自然と生まれていました。

数式について相談。机の並べ方も自由。

数式は何通りもあるので、+、-、×、÷のほか、√を使う人も。途中、ある法則を発見したチームは分担しながら一気に全数字を導く式を作って優勝!最後は先生から階乗などを使った高校レベルの数式例の紹介もあり、入学後の数学も少しイメージできていたようでした。

社会「江戸はええど~」担当:じゅんじゅん(水田 淳一 先生)

通信制高校での自由な時間を使って、友達との時間や日本を愛する感性を育んで欲しいと話す社会担当の水田先生。授業のお題は「江戸幕府の栄えた理由」です。当日の授業の中でも、答えに辿り着くのが一番難しかったかも知れません。
というのも、謎解き形式で隠されたキーワードを探すので、教科書や日本史の知識だけではとても太刀打ちが難しいのです…。数学の時間と同じように、近くの人と自然に会話が生まれていきます。
「これは何か意味があるのかな…」
「分かった!これ○×△◆って意味じゃない?」
「こうすれば、こんな風に文字がつながる!」

謎解き形式で出題されているので、日本史が得意でなくてもチームに貢献できることはたくさんあります。ヒントが書かれた紙を取りに行ったり、バラバラになった文字を立体的に繋げたり…と誰でも活躍、突破できる方法が用意されていました。

時間ギリギリまで解いて、最後に答合わせ。「友達とコミュニケーションがとれて楽しかったです!」という感想も。

体育「オリンピックを学ぼう」担当:もりし(森島 直美 先生)

柔道の実業団選手として活躍された経歴をもつ体育の森島先生の授業は、“体育=体を動かす時間”というイメージを覆される内容。
テーマは「オリンピック」。スポーツにまつわる歴史・経済・美術からキーワードを挙げながら先生から問いかけられる質問は、どれも「知りたい!」という欲求を刺激されるものばかり。運動が得意でなくても、スポーツ観戦が好きでなくても、つい惹きこまれていきます。

授業中は笑いも重視。質問に対する生徒の反応をみながら興味・関心を引き出しつつ、色々な角度から「オリンピック」について考えていきます。

ギリシャ神話の話、古代オリンピックの背景、スポーツと宗教の関係性、フィギュアスケートの放送時間に隠された経済的背景…など。入学後は体を動かす体育もある一方、体育理論としてこうした授業も行うそうです。

興味が無かったもの、ただ何となく身近にあったものの見方を変えることが出来れば、人生がとても豊かになる、ということに気付かせてくれる授業でした。

理科「”考える”を楽しもう」担当:きょんちゃん(中谷 杏兵 先生)

漁師として定置網漁をしていた経験もあるという理科の中谷先生は、授業方法もとてもユニーク。一般的な理科の授業は実験によって事象を立証しますが、今回は初めに実験結果を提示して、それを立証する実験方法を考える、という倒叙式のスタイルです。

テーマ:「暖かい水は冷たい水よりも軽いことを他の人に納得させられる実験を行い、説明しよう」

目標は“皆で理解しよう“。もちろん勉強は各自で理解する必要がありますが、そのプロセスで置いていきぼりの人を作らないよう皆で取り組もう、という先生からのメッセージです。

立証方法についてまずは各々で相談。
「温度は違っても、質量は変わらないんじゃ…」
「仮説なんだけど、これで成立するんじゃないかな」
「方法は分からないけど、これはヒントになるかも」

一通り方向性がまとまった後は、お湯と水に色付けして混ぜた結果をみてみるひと、隣のテーブルはどんなことやっているか聞きに行くひとなど、自由に動きはじめました。それは、科学そのものを学ぶのではなく、科学で課題解決のプロセスを学ぶ、という同校のスタイルそのものでした。

美術「美しい○○を考えよう」担当:じゅんさん(石山 潤 先生)

京都造形芸術大学の卒業生でもある石山先生は、油絵を専攻したのち、広告業界や教育業界で活躍した経験があります。そんな先生が出したお題は「美しい○○を考えよう」。

テーマがシンプルなだけに、考え始めると同時に意識が集中していきます。

第一問目は「定規を描いてみよう。」
次は「美しい定規を描いてみよう。」
この二問から“美しい”ということについて深く考えていく、という内容です。

各自が筆を走らせる間、先生が巡回しながらリアクションしてくれます。
「おぉ~立体的だね」
「これはどういうこと?!」
「羽が生えてる!」
他の人はどんな絵を描いているのだろう、と非常に気になりますが、まずは自分で“美しい”ということについて考え、次にチームで共有し、最後に全体で発表しました。

「唯一の正解が無い問いなので、皆同じ答えにはなりません。だからこそ臆せず自分の考えを発信・共有して欲しい。」という先生のメッセージ通り、実際に色々な意見が出ました。
相手の意見にも耳を傾け、自分では思いつかなかった考えに出会う。絵が上手か下手か、という画一的な価値観ではからない美術の時間では、新たな自分にも出会えるかも知れません。


模擬授業を体験してみて…
全ての授業に共通していたのは、考える道筋がたくさん用意されていること、それを引き出す為のコミュニケーションが活発であることでした。一方通行に答えを提供されるのではなく、「想像力」と「創造力」を双方向で刺激し合いながら、個々が主体的に“考動(コウドウ)”していく環境では、どのような人材が育つのでしょうか?
先生と生徒、生徒同士が一体となって学ぶことで相乗効果を生み、個性・知性を発展させていく、そんなアカデミックな教室のイメージが鮮やかに浮かびました。

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次回の学校説明会は2019年3月9日(土)にあります。
模擬授業も一部の科目で体験できるので、ぜひ参加してみてください。

会場:京都造形芸術大学附属高等学校
京都府京都市 左京区北白川上終町24 創々館 2階

受付開始/13:00
全体説明会/13:30-15:00
模擬授業・個別相談/15:10-16:50
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