不登校について悩みを抱える方が昨今増加しています。
生徒本人はもちろん保護者も、抱える悩みは人それぞれかと思います。
どうやって解決したらよいか、だれに相談したらよいか、というのは悩みの1つではないでしょうか。
今回は東京文理学院のカウンセラーでもある、東京教育・カウンセリング研究所の臨床心理士 矢吹ともゑ先生にお話を伺いました。

臨床心理士がいる学校
矢吹先生は東京文理学院の臨床心理士、カウンセラーとして活躍しており、東京教育・カウンセリング研究所に所属しています。
同研究所ではスクールカウンセリングを中心に日々さまざまな相談に応じており、アドバイスやフォローを行っています。
東京文理学院には矢吹先生以外にも複数人のカウンセラーが在籍しており、曜日ごとにカウンセラーの担当が変わる体制整えています。
生徒との相性などを考慮できるようにタイプが異なる複数人のカウンセリング体制になっているため、いつでも気軽に相談できるようにしています。
子どもが不登校になったら親はどう対応したらよいのか
保護者はなるべく焦ったり、必要以上に不安がったりしないことが大切です。
子どもが親の動揺を察し、余計に症状が悪化するケースがあります。
保護者と子ども、家庭の中だけで解決するのは本当に難しいことですが、できるだけ、保護者は少しでも余裕をもって対応いただき、なるべく早めに第三者やカウンセラーなどの専門家に相談することがおすすめです。
また、登校刺激は子どもの時期や状態によっては、決して悪いことではありません。
よく見極めて、冷静に対応することが大切です。
臨床心理士に聞く、不登校・悩みの解決方法とは
不登校になった原因や悩みについては、人それぞれで一概にこの対応が良いというのは、難しいですが、どんな問題でもコミュニケーションをよくとり、一つずつ問題解決していくことが大事です。
1.問題となった経緯をよく聞き、把握する
2.相談する前の段階でどんな対応をしてきたか
3.1と2をもとに分析し、今後の対応を検討していく
4.少しずつ様子を見守っていく
一連の経緯をよく把握し、少しずつ見守っていくことを心がけています。
コミュニケーションが難しい場合でも、声で話しかけるだけではなく、ときには筆談や絵を描いてコミュニケーションをとり、少しずつ相談者の世界を広げていきます。
相談者が少しずつ慣れてくると、ボランティアのメンタルフレンドの方と話してみたり、さらに世界を広げていけるようにします。
不登校になる前に子どものサインは何かありますか
多くのケースは「いきなり明日学校いかない!」という風になるわけではありません。
ありきたりではありますが、家にいるときに元気がない、イライラしている、食欲がないなどがありますので、よく見守ってあげることが大切です。
子どもの些細な変化に気付き、話を聞いてあげるだけでも、不登校を食い止めるきっかけになるかもしれません。
今回は東京文理学院のカウンセラーとしても活躍している、東京教育・カウンセリング研究所の臨床心理士、矢吹ともゑ先生にお話を伺いました。
東京文理学院を卒業後でも、東京教育・カウンセリング研究所にて悩み相談をすることができるそうです。
ぜひご相談してみてはいかがでしょうか。