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大自然の中で作物の栽培を通して、自己成長も実感できる体験型学習

左上:まだ雪の残る校舎入口(取材時2月) 右上・下段:敷地内には、インテリジェンス牛舎と呼ばれる研究施設のほか、学内で加工されたアイスクリームなど、新鮮な乳製品が並ぶ生協も。学園専用の巡回バスが走り、大学に向かう学生や、酪農作業をする職員の方の姿がありました。
左上 まだ雪の残る校舎入口(取材時2月)
右上・下段 敷地内には、インテリジェンス牛舎と呼ばれる研究施設のほか、学内で加工されたアイスクリームなど、新鮮な乳製品が並ぶ生協も。学園専用の巡回バスが走り、大学に向かう学生や、酪農作業をする職員の方の姿がありました。

通信制高校の中にはオリジナリティあふれる学校がありますが、今回ご紹介するのは北海道江別市で「農業」と「食品加工」を学べる、『酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校』です。

学園の母体となる「北海道酪農義塾」の設立時(1933年)から、地元酪農家の協力によって確保された敷地は132ha(東京ドーム28個分)。酪農学園大学の附属高校ならではの充実した施設を活用し、農業科専門の先生たちから「食」に関するさまざまなテーマを学ぶことができます。

中でも、1年を通して作物を栽培する体験型学習「アグリトライ」は生徒だけではなく、保護者からも大きな支持を得ているそうです。
アグリトライを通してどんなことを学び、成長できるのか。
農業にはあまり興味がない方も、この記事を読んだら「一度体験してみようかな」と思うかもしれません。

作物を育てるには時間がかかる。
それは人間も同じ。

左上:建学の精神は「神を愛し、人を愛し、土を愛す」 右上:クリスマスミサなどが行われる教会 下段:今回は、久保木 崇 教頭と増廣 健太 先生にお話を伺いました。
左上 建学の精神は「神を愛し、人を愛し、土を愛す」
右上 クリスマスミサなどが行われる教会
下段 今回は、久保木 崇 教頭と増廣 健太 先生にお話を伺いました。

2010年に通信制過程を設けた『酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校』では、北海道の四季折々を実感できる大自然の中、落ち着いた環境で農業について学ぶことができます。
苗をつくり、芽が出て、花が咲き、実になり、収穫する。
この一連の流れを、学年を問わず、生徒と先生たちが一丸となって取り組むのがアグリトライです。

作物をイチからつくるのには膨大な時間がかかります。冬には土を休ませるために敢えて雪をかけたり、時には虫や雑草に負けてうまく育たないことも。
でも、そうした作物の成長過程はすべて「人」と同じ。
勉強してもすぐにテストの結果に反映されなかったり、どんなにスポーツの練習をしても壁を感じてしまう時があるように、作物の栽培を通して「成長には時間がかかるもの。だから焦らず進んでいこう」というメッセージを生徒たちに伝えています。

農業は共同作業なので、人とのふれあいも自然に生まれるのが大きなポイント。
コミュニケーションに自信がなくても、大勢の中にいるのが苦手でも、みんなで試行錯誤しているうちに「どうやって育てるか」相談することがだんだん楽しくなっていくそうです。

収穫物が食卓に。
家族の話題もふくらんでいく。

学外生徒の参加が可能なこともある農業体験。「農」と「食」について学びます。
学外生徒の参加が可能なこともある農業体験。「農」と「食」について学びます。

同校では年間を通して農業との関わり方を学ぶため、学年が上がっていけばその分作業の流れを理解できるようになります。すると、次第に自分から率先して行動するように。
学校で培われた自発性は外へ向き、中には北海道ならではのメリットを活かして農家でアルバイトをする生徒もいるそうです。
また、ミニトマトなどであれば手軽に家庭菜園でつくれるため、独力での栽培にチャレンジする生徒もいます。

こうして何事にも前向きに取り組む姿勢が育まれていくのも、農業自体に「人を育てる力」があるからではないでしょうか。

学校で収穫した作物は家に持って帰れるので、食卓にも並びます。
夕食時には「どうやって育てたのか」「どんなことに苦労したのか」と家族間での会話にも花が咲くはず。
特に保護者の方にとっては、子供が育てた作物を食べることは大きな喜び。「こんなにうれしいなら自分もやれば良かった」と子供がきっかけとなり農業への興味が広がることもあると言います。


『酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校』では収穫期の7・8月にアグリトライの体験入学を行っていますが、入学理由としてこの時の収穫体験を挙げる生徒が最も多いそうです。
これは、実際にアグリトライに触れることで、その楽しさを「もう一度味わいたい」と思ったからではないでしょうか。同時に、同校の教育プログラムに共感したからとも言えます。

先生方のお話では、農業が未経験の生徒でも「初めてのようには見えない」時があるそうです。幼い時の土いじりの経験が活きているのか、それとも「こうした方が作物のためになる」とすぐに気付くのかはわかりませんが、そうした生徒はその瞬間「農業って面白い」と感じているはず。
高校3年間を充実させるなら、アグリトライに少しでも興味が湧いたなら、ぜひ収穫体験に参加してみてください。

苗が芽となり、花が実となる過程を人間の成長に例えると、その成長をサポートする水や光は周囲の人々。
地域の協力を得てスタートした同校だからこそ、先生や仲間たちと一緒に農業に触れることで、きっとお互いを支え合う一体感も実感できるはずです。

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