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その不安、一緒に考えていける環境があります。支援の専門家がいる学校で、安心の学びを。

ソーシャルワーカー・スクールカウンセラー・養護教諭などからなる総合教育相談センターのチーム。
クラス担任の先生との連携もあり、生徒を色々な角度から見守る。

勉強、クラス、生活、友達……。もう、一人で悩む必要はありません。
NHK学園高等学校 東京本校(国立市)では、生徒や保護者が抱えるさまざまな不安や問題に寄り添う「総合教育相談センター」を設置しています。

一人ひとりのペースで学び、成長するために。
総合教育相談センターではどのようなサポートを行っているのか、スクールカウンセラーの定形光先生(写真左端)にお話を伺ってきました。

生徒が安心して学べる環境を

「相談室」は気負わずに話せる空間になっています。

総合教育相談センターを設置したのはなぜですか?

総合教育相談センターは2016年に立ち上げましたが、それ以前から「教育相談室」というかたちで、スクールカウンセラーが生徒や保護者との面談を行っていました。それを、常駐のスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーを置くものへと発展させたのが、総合教育相談センターです。
これは文部科学省でも掲げていることですが、今の子ども達には、教育と合わせて心理・福祉の側面からの支援も必要なケースが増えています。当校としても、生徒の学校生活が少しでも円滑に進むよう、さらなる支援体制の強化を目指しました。

どのような体制で、生徒をサポートしているのですか?

さまざまな領域から生徒が抱える問題にアプローチできるよう、チームでのサポートを大切にしています。当センターに常駐するスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーはもちろん、養護教諭やクラス担任、部活動顧問などが、それぞれの視点から生徒を見守り、チームとして情報を共有しています。
当校には特別支援学校教諭の免許を持った教員もいますし、学校心理士や社会福祉士の資格を有する教員も複数います。さらに、専門的な助言の必要性から「学園こころの相談医」として精神科医に指導・助言を受けています。また、全ての教員が日常的に外部研修を受講したり、精神科医や発達障害の専門家を招いて研修を行うなど、学校全体で生徒のサポートができるようにしています。

具体的には、どのようなサポートをしているのでしょう。

一人ひとりにさまざまな事情があるので一概には言えないのですが、大きくは生徒や保護者のカウンセリングです。これは、スクールカウンセラーを中心に行っています。

また、カウンセリングというほどではないにしても、大人数の中にいることに苦痛を感じる生徒が、相談室で気持ちを落ち着け、充電してから教室に戻るケースもあります。教室だけが居場所じゃないというのは、生徒にとって、とても大切なことだと思います。
時には全く学校に来れない生徒が、まずは保健室や相談室に来ることから始める場合もあります。徐々に登校することに慣れてきたら、1時間だけ教室に行ってみる、次は2時間というように、いきなり全てをということでなく、3年間という時間をかけて、自分のペースで成長していけるようサポートしています。

保護者もチームの一員として

保護者との連携はどのようにしていますか?

生徒が抱える問題と向き合うには、保護者との連携が重要です。言うなれば、保護者の方もチームの一員。日々の相談や情報共有は欠かせません。

その過程では、保護者の方からの相談を受けることもあります。生徒が全く話さなくなってしまった、どう接したらいいかわからない、という心理面から、生活状況などの福祉面まで、生徒と同じように保護者の方もさまざまな不安を抱えています。

そのような場合には、保護者に対してカウンセリングを行ったり、必要に応じて行政窓口・サービスを紹介するなどしています。保護者を支えることは、結果として生徒が学ぶ環境を整えることにつながるのです。

総合教育相談センターが主催する保護者懇談会もその一環ですか?

保護者懇談会は、毎年1回、開催しています。懇談会の最初には、スクールカウンセラーが思春期や青年期の子どもについてお話をさせていただきますが、この会で一番重要なのは、保護者同士が会話をする場を設けることなんです。
同じような気持ちを抱える人がコミュニケーションをとることで、楽になれることもたくさんあると思います。

地域での体験を通して、居場所を見つける

2018年8月に「ソーシャルアクティビティ同好会」で行ったお菓子づくりの様子。
ボランティア先で出会う子どもたちに配布を検討中。

地域との連携も重視されているとのことですね。

福祉面では児童相談所や各種行政機関と、また医療面では保健所や精神保健福祉センターと、必要に応じて連携をとっています。

また生徒の進路を考える上でも、地域の力をお借りしています。卒業後の進路に迷う生徒は、たくさんいます。生徒が成長するスピードは決して均一ではないので、これは自然なことなんです。では卒業後、その人がその人なりに、十分に育っていくための準備はどこで行えばいいのか……。一例としては、就労移行支援事業所という選択などもあるでしょう。

ただ、卒業していきなりその場に飛び込むことに、不安を感じる生徒がいることも事実です。そこで在学中から、国立市にある事業所を見学したり、職場体験をさせてもらったりしています。
それらの体験から将来の道をひとつでも増やせたらいいですし、また社会にはいろいろな人がいて、一人ひとりに居場所があることを感じる機会になればいいなと考えています。

2018年度には「ソーシャル・アクティビティ同好会」を新設されていますね。

地域連携を担当する先生達が「ソーシャル・アクティビティ同好会」と交流活動を楽しむために立ち上げました。この会では、国立市内のボランティアや交流活動への参加と、校内でのさまざまな体験の機会に生徒と教員が一緒に取り組んでいます。これまでの活動としては、国立市が主催するカルタ大会の審判や、子ども食堂のお手伝いなど多岐にわたっています。

これらの体験は、他者が学校の外の世界と触れ合うことを通して、生徒自身が育つことはもちろん、仲間との“育ち合い”にもつながります。高校生は、大人が一方的に育てるような年代ではありません。なるべく多くの環境や機会を整え、ともに歩みながら成長を見守るのが、私たちの役目だと考えています。


「安心して学べる環境を整えることを一番に考え、さまざまな居場所を作れるようにサポートしたい」とお話ししてくださった総合教育相談センターの先生たち。「得意・不得意やペースの差はあれど、子どもはみんな育つ力を持ち、必ず成長していきます」というお言葉が、強く心に残りました。
焦らず自分のペースで、学び、育っていけるNHK学園高等学校が、あなたの新たなスタート地点になるかもしれません。

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