
「学校」という言葉から、みなさんはどんなイメージを抱くでしょうか。
楽しかった、つまらなかったという想いは人それぞれでしょうが、
「待ち遠しい」とまで感じていた方は少ないはず。
今年4月にできたばかりの明聖高等学校・中野キャンパスに通う藤澤くんは、
中学の時に学校から距離を置き不登校になったものの、
いまでは「早く学校に行きたい!」と思うようになったそうです。
明聖高等学校で一体何が変わったのか。
このインタビューから、少しずつ紐解いていきましょう。
まず、人間関係が変わった。
僕は中学一年生の時に学校と距離を置くようになりました。気の合う友達が少なく、先生にも関心を持てない。とにかく学校がつまらなくて、次第に通わなくなったんです。
ある日、父親が明聖高等学校・中野キャンパスの資料を持って帰ってきました。家から徒歩で通える距離だったこともあり、オープンキャンパスへ。校内はオシャレなカフェのような空間ですが、それよりも清潔感が気に入って入学を決めました。
この学校の良いところは、先輩・後輩といった垣根が一切なく、友達も先生もみんな愉快で面白いところ。少人数だから、という部分はあるかもしれませんが、授業もイベントも一体感をもって取り組んでいます。
これまで一番印象に残っているのは、夏休みのサマーキャンプ。海で泳いだり、温泉に入ったり、BBQやスイカ割りをしたり、とても中身が濃かったですね。
最近も文化祭がありましたが、1人ひとりがやりたいことにチャレンジできるので友達と3人でチームを組み、アンディ・ウォーホールの絵画を模したオリジナルの制作物を展示しました。どのイベントもすごく楽しいですよ!
次に、生活習慣も変わった。
普段の休み時間もYoutubeを見たり、スマホのゲームでマルチプレイをしたり、自由に過ごせます。学校が楽しいから、休みの日も友達と会って買い物やゲームセンターに行くようになりました。
実は、中学生の頃は毎日12時頃に起きて、深夜4時頃に寝るような不規則な生活をしていたんです。でも、「今日も学校に行こう!」と思えるから朝早く起きて夜は11時頃に寝る習慣がつきました。
また、規則正しい生活に戻ったからか、体型も自然とベスト体重に。
環境が変わるだけで、つまらないと感じていたものが楽しくなり、自分にとっていろいろなことがプラスに変わっていくんだと身をもって実感できましたね。

そして、変わることが楽しくなった。
今年の夏、千葉県にある明聖高等学校の本校が野球の地区予選に参加するというので、みんなで応援に行ったんです。そこで吹奏楽部が応援する姿を見て、誰ともなく「吹奏楽部ってなんかカッコいい」「ちょっとやってみたい」という声が上がることに。
「やりたいなら、やってみよう!」がうちのモットー。新たに吹奏楽部を創り、いまは週に3回、みんなでトランペットを練習しています。
僕はこれまで絵を描くことや体を動かすことは好きでしたが、積極的に楽器を演奏したいと思ったことはありませんでした。でも、やってみると面白くて、もっと上手くなりたいと思うように。
いろいろなことを経験し、自分自身の変化も楽しめるようになったこと…それが、この学校に入って得たものだと思います。
中野キャンパスは面白いアイデアを出すと先生たちが率先して「じゃあ、やってみようか!」と言ってくれるので、今度は中野駅前の商店街を使って全員で鬼ごっこができないかと画策しています。
「それは無理でしょう」と誰も言わず、「どうすればできるかな?」とまず考える。この校風が、僕には合ってたんだと思います。
ちなみに、中野キャンパスの吹奏楽部はまだできたばかりなので、楽器は全員トランペットです(笑)
勉強や部活動を経て、「より良いレールに乗ってもらうこと」が目的になりがちな学校は、いつの時代も「つまらない」と感じやすい場所。自由な環境でいろいろなことにチャレンジしたり、可能性を探ることが好きな生徒ほど、気の合う仲間と出会えなければその想いは一層強くなるはずです。
しかし、藤澤くんは明聖高等学校・中野キャンパスに入学し、自由と仲間を得ることで学校を「面白い」場所に変えることができました。
それは、彼の中で「学校の価値」が180度ひっくり返った瞬間でもあったと思います。
「学校=つまらない」と決めつけるのではなく、自分が面白いと思える学校を探す。その選択肢の一つが、通信制高校なのかもしれません。