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フィールドは世界。いち早くeスポーツの世界に飛び込もう。

『ルネサンス大阪高等学校』福田和彦先生・山下葉留さん(1年生)・菊地拓海講師

「eスポーツ」をご存知ですか?
これは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターを使って行うゲーム対戦を、スポーツ競技として捉えたもの。
日本での認知度はまだ低いものの、世界に目を向けると、アメリカや中国、韓国などでは既に大きな市場を形成しており、2022年のアジア競技大会では正式種目になることも決定しています。
今回は、eスポーツを学ぶコースを日本の高校で初めて開講した『ルネサンス大阪高等学校』をご紹介します。
(『ルネサンス高等学校』は茨城県大子町、『ルネサンス大阪高等学校』は大阪市、『ルネサンス豊田高等学校』は愛知県豊田市にあります。)

eスポーツのプロを育成

高等学校で初めてeスポーツコースを取り入れた『ルネサンス大阪高等学校』

『ルネサンス高等学校』『ルネサンス大阪高等学校』『ルネサンス豊田高等学校』には、さまざまな道で活躍する人材が育成されるよう、多彩なコースがあります。その根底にあるのは、自分がやりたいことを、思う存分追求してほしいという想い。すでにスポーツ分野では、同校を卒業してプロゴルファーへの夢を掴んだ人もいます。

そんな同校が新たに目を向けたのが、「eスポーツ」。欧米では1990年代からプロ化が始まっており、ゲームをスポーツとして捉える動きが加速しています。その市場規模は大きく、ゴールドマン・サックス(世界的な金融グループ)の試算によれば、今後3000億円以上になるとも言われています。

一方、日本でのeスポーツの普及は、まだまだ途上段階。なぜ今、「eスポーツコース」を開講するに至ったのか、同校の福田和彦先生と菊地拓海講師に伺いました。

福田先生 :
「世界で活躍できる人材を育成したい、というところからのスタートでした。世界ではeスポーツが、文化としても競技としても大きな盛り上がりをみせています。日本は10年くらい遅れをとっていますが、最近では少しずつ普及が進んできていますね。そのような動きを、高校からも盛り上げていきたいと考えました」

欧米のeスポーツプレイヤーは、大会に出て多額の賞金を獲得しています。また、毎日のようにテレビに出演したり、たくさんのファンがいたりと、「ゲーム好き・ゲームが得意」という言葉では片付けられないような存在になっているとのこと。

福田先生 :
「日本では、ゲーム好きというと“オタク”というレッテルをはられてしまうことがありますが、私たちはそうではないと考えます。YouTuber然り、ゲーム好き然り、それはひとつの個性です。当校は、生徒の個性を引き上げていくことを重視しています。eスポーツのプロを育成することで、日本にも新しい個性を認めていく風潮が定着することを願っています」

eスポーツを通して、社会で活躍できるスキルを身につける

eスポーツコースでは、徹底して「世界で戦うこと」を視野に入れたカリキュラムを組んでいます。

福田先生 :
「ゲームは、ただプレイしていれば上手くなるわけではありません。さまざまな知識も必要ですし、状況判断力・適応力・対応力など、多角的な能力が求められます」

それらの能力を養うためのひとつが、ソーシャルライフ授業。これは目標に対して、どのように行動することが必要かを考えるもの。目標を立て、計画し、実行するというPDCAサイクルのまわし方を学びながら、同時にゲームに対する姿勢作りも行っていきます。

また、世界で活躍するための英語力強化にも力を入れています。英語の基礎は、外国語学校で社会人向けに英語を教えている日本人の先生から、実践的な英会話はネイティブの先生から学ぶことができます。

菊地講師 :
「トッププロを目指すなら、英語は必須です。eスポーツは仲間との意思疎通が不可欠な競技ですが、外国人プレイヤーとチームを組むこともありますからね。加えて、新たなゲーミングスキルを身に付けたいと思った時、頼りにするのはeスポーツが進んでいる海外の英語の記事です。ここでも英語力が求められます」

このほか、メンタルがダイレクトに影響する競技であることを鑑み、心理カウンセラーによるメンタルトレーニングの授業も用意されています。
これらは、将来どんな道に進むにしても、大切なスキルと言えるでしょう。福田先生も、「eスポーツを通して、社会で活躍する人材を育てていきたい」と語っています。

ゲームに関する実践的な授業は、プロのゲーミングチームや、eスポーツが盛んな大学で競技実績のある講師を招いて行われます。

菊地講師 :
「ゲームには、正解・不正解がないんです。その場その場での判断が必要になりますし、その判断も、実際にプレイをしている視点と、それを外から俯瞰している視点とでは、違いが出てくることもあります。もちろん、明らかなミスは指摘しますが、講師としては、“教える”というよりも“アドバイス”に近いかたちで、プレイヤーである生徒の判断の選択肢を広げられるとよいのかなと思います」

卒業後の進路としては、プロプレイヤーを目指すことはもちろん、解説者や実況者、チームの監督やコーチ、また、大会運営などのイベント系や広告系など、eスポーツという専門的な学びを活かした、さまざまな可能性が広がっているとのこと。
日本でもeスポーツ産業が確立されつつある中で、いち早く専門性を身につけられる、またとないタイミングかもしれません。

世界でプレイすることを目指して

実際に、eスポーツコースに通う山下葉留さん(1年生)にも、お話を伺いました。

山下さん :
もともとゲームは好きでしたが、eスポーツの存在は知りませんでした。進路を考えている時に、親から「こんなコースがあるよ」と教えてもらったんです。そこからeスポーツのひとつである「リーグ・オブ・レジェンド」をプレイしてみて、プロプレイヤーになることを決めました。

学校には週2回、通学しています。英語などの授業とeスポーツの授業がだいたい半分の割合です。もちろん、家でも毎日プレイしています。自分がどれだけ成長しているのか実感はないのですが、ゲームのデータが大きくなっているのをみると、もっと頑張ろう!という気持ちになります。

直近の目標は、「全国高校eスポーツ選手権」で優勝することです。そのために、わからないところは先生に聞いたりしながら、スキルアップに励んでいます。
将来的には、アメリカや韓国などに行ってプレイしたいと思っています。


世界からの遅れを取り戻すように、今まさに発展をスタートさせた日本のeスポーツ。日本から世界へーー。好きなこと、得意なこと、夢中になれることで、世界をフィールドに羽ばたいてみませんか。

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