自分で選択し、行動するために。「個」のチカラを伸ばそう。 | GO!通信制高校|通信制高校・サポート校情報

TOPへ戻る

通信制高校取材記事 通信制高校取材記事

自分で選択し、行動するために。「個」のチカラを伸ばそう。

『代々木高等学校』加藤 薫先生、梅野真由美さん(2年生)

自分という「個」について、考えたことはありますか?
何かを考える時、決断する時、周りがそう言っているから、そうするのが当たり前だから・・・と、「自分」という存在を置いてきぼりにしてしまうのは、何も学生に限ったことではありません。
そうして大人になった時、ふと気づくのです。「自分はちゃんと、自分自身で考え、決断してきたのかな?」と。

一人でいる時はもちろん、集団の中にいる時でも、「個」は大切です。「個」が尊重されるからこそ、その集団は強く、しなやかになれるーー。
今回は、このような「個」のあり方を大切にしている、代々木高等学校をご紹介します。

「個」を基本とする学びの場

「自分の意思を大切に、自分の道を自分の足で歩んでいってほしい」という想いを持つ代々木高等学校は、「個」を尊重し、多様性を受け入れ、その上で、関わりあう人同士が寄り添い、助けあうための学びを重視しています。

その出発点となったのは、黒柳徹子さんのベストセラー『窓際のトットちゃん』に出てくるような、一人ひとりを大切に育む環境としてのオルタナティブスクール。
オルタナティブスクールは、画一的な教育ではなく、それぞれの子どもが持っている探究心を大切にしながら、自律的・主体的に学んでいける場のことをさします。

現在は高校卒業資格が得られる通信制高校として、最小限のスクーリングとレポート提出で単位を取得する「通信一般コース」や、週1日・3日・5日から選択可能な「通学コース」、24時間365日、いつでも自分のペースで勉強できる「Webコース」など、多彩なコースを用意し、生徒の学びをサポートしています。

なかでも同校の教育方針が強く反映されているのが、「オルタナティブスクールコース」です。週5日の通学を基本に、午前中はレポートを作成するための授業、午後は希望に応じた選択授業を受けながら、クラスの仲間とともに、充実した学校生活を送ることができます。
クラスには必ず担任がいて、学習・生活・進路などの相談をすることができるので、さまざまな理由で学校生活に不安を感じている人も、安心して通学することができます。

あなたは、どうしたい?

オルタナティブスクールコースで担任をしている加藤 薫先生に、お話を伺いました。

オルタナティブスクールコースの特徴は、「自分で考え、自分で決めて、自分で行動する」ことを基本に、友達や先生など、周囲の人との関係性を大切にしながら、高校生活を送っていくことです。

学校というと、どうしても、先生があるべき方向に導いてしまうことがありますが、子どもはもっと自由になっていいはずだと思っています。
ですから私はいつも、「あなたはどうしたい? 何がしたい?」と、問いかけています。そして、生徒自身が答えを見つけるまで待ちます。大人が待つことができれば、生徒はさまざまな経験をもとに成長し、自分で答えを見つけることができるのです。スピードに個人差はあれど、高校3年間の中で生徒は絶対に変わります。

授業のあり方も同じです。「芸能」の選択授業では、「文化祭で披露する」という最終目標に対し、どんな曲を歌い表現するか、そのために何をどう進めていくかを生徒自身が考え、実行します。
また「保育」に関する授業でも、教師が「子ども向けにこんなものを作ろう」と課題を出すのではなく、「どんなおもちゃを作ったら、小さな子どもが喜ぶかな」という所から、生徒自身が考えていきます。

もうひとつ、これは代々木高等学校全体に言えることですが、「個」をとても大切にしています。例えば、普段は友達の中でワイワイ楽しくやっているけれど、今日はなんとなく一人でいたいな、ということもあると思います。そのような一人ひとりのタイミングや状況を、認め合う環境があります。

「個」を確立することができれば、誰かと比べて「自分はダメだ」などと考えなくてよくなりますし、誰かの意見に左右されることなく、自分が思うことをできるようになるはずです。

自分で考えるから、達成感が得られる

オルタナティブスクールコースに通う梅野真由美さん(2年生)に、お話を伺いました。

好きな歌の勉強がしたいと思っていたので、「芸能」の選択授業があるこの学校に入学することを決めました。
オルタナティブスクールコースは、週5日の通学です。学年に関係なく仲がよく、アットホームな雰囲気で、友達や先生に会えるのが毎日の楽しみです。

「芸能」の授業では、腹式呼吸の方法や私の声に合った歌い方、表現手法などを、プロの先生から実践的に学ぶことができています。季節ごとの学校行事で発表する機会もあるので、日々目標を立てて、そこに向けて練習をしています。

これまでの学校生活で印象に残っているのは、去年の文化祭です。自分たちで考えて実行するのが基本なので、準備が大変で……。ステージに出る直前まで泣いていました(笑)。それでもみんなで頑張って練習してきたし、「今ここで逃げ出してどうする!」と自分を奮い立たせてやり切ったら、驚くほどの達成感を得ることができました。

この学校は、私たち生徒が「これをやりたい」と言った時、「ダメ」と言われることがありません。「やってみたら? でも自分たちでちゃんと考えてね」という感じ。だから、いろいろな力が身につくのだと思います。この夏にも、自分たちで提案した発表会を開催したばかりです。

他にも、ハイキングや遠足などの行事がたくさんあって、私は全部に参加しています。文化祭もそうですが、例え大変なことがあるとしても、仲間と一緒に何かをするのはやっぱり楽しいんですよね。


印象的だったのは、加藤先生の「生徒から教えてもらうことが、たくさんあります」というお話に対し、梅野さんが「私からも学んだの?! 嬉しい!」と、とても喜んでいたこと。
「先生と生徒」という枠を超えた信頼関係ができあがっていることを、強く感じました。

信頼しあえる人たちの中で、自分の心の声を大切にしながら学び、成長していける場――。
自分の道を、自分で選択して歩めるということは、本当に素敵なことだと思います。代々木高等学校は、素敵な大人になるための基礎づくりができる、かけがえのない環境と言えるでしょう。

取材記事の一覧に戻る

copyright 2018 Go!通信制高校 Asita LLC