みんな知ってる?通信制高校と全日制高校の違い

高校というと、ほとんどの人が一般的な全日制高校を思い浮かべるでしょう。通信制高校については、あまり知らない人が多いのではないでしょうか?通信制はスクーリングやレポート、テストによって単位認定が行われるという特徴のほか、ITや語学、クリエイティブなどに特化した学校も多く、高校選択の一つに加える大きな価値があるのです。今回は、そんな通信制高校と全日制高校の違いをご紹介します。

通信制高校は受験方法が柔軟

全日制

入学試験
私立3科目
公立5科目
入学時期
4月のみ
通学頻度
週5日以上
授業時間
朝から夕方まで5〜8時間
制度
学年制

通信制

入学試験
作文・面接
入学時期
学校による(通年可能な学校も)
通学頻度
学校による (週1日〜5日という場合や、年間数日程度の合宿形式など)
授業時間
決まってない (1コマ45〜 50分程度で、土日のみ・午後からの受講も可能)
制度
単位制

まずは、入学から見ていきましょう。 入学試験ですが、全日制の場合、私立は3科目、公立は5科目の試験があるのに対し、通信制は書類選考、作文、面接で行われることが多いです。 これは、通信制の方が全日制に比べ、より多くの学生に門戸を開いている証であると言えるでしょう。 入学時期は全日制が4月だけなのに対し、通信制は4月のほか、10月も入学できるケースが多く、4月の入学に何らかの事情で間に合わなかった学生でも、10月からの通学が可能になります。また、通年入学が可能な学校もあります。

通学頻度については、全日制が週5日以上なのに対し、通信制はスクーリング(出席が必要な面接授業)が週1日~5日という場合や、ほかに年間数日程度の合宿形式などがあります。

では、授業時間はどうでしょう。 全日制が朝から夕方まで5~8時間なのに対し、通信制は受講コマ数が決まっているものの、授業時間は決まっていません。 1コマは45~50分程度で、土日のみや、午後からの受講も可能です。 アルバイトとして、働きながら通学することもできます。 また、全日制が学年制なのに対し、通信制は単位制という違いもあります。

月々の授業料が異なる全日制と通信制

全日制が基本的に集団授業であることと比べ、通信制は少人数制や個別授業を行っているケースが多いため、生徒のレベルに合わせた指導が可能なことが多いです。通信制での学習は、教科書・参考書を元にレポートを作成する方法が主ですが、動画によるWEB学習を導入している学校も増えており、さまざまな授業形態で理解を深めることができるでしょう。 また、通信制のメリットとして、専門分野の体験コースやレッスンを行っていることが多く、より就職に有利だと言えます。

気になる学費は、公立の全日制だと年25万円程度~、私立の場合は年70万円程度~、公立の通信制の場合だと年5万円程度~、私立は年25万円程度~と、通信制の方がご家庭の負担がかなり少ないです。また、全日制同様、通信制も就学支援金を受け取ることができます。

全日制高校に匹敵する通信制高校の就職率

令和元年度の大学進学率は全日制が54.7%なのに対し、通信制は17.6%と開きがありますが、就職率については、全日制が17.7%なのに対し、通信制が18.9%と僅差ではありますが通信制の方が高く、専修学校進学率に至っては、全日制が16.4%なのに対し、通信制が23.3%と、通信制の方がだいぶ高いというデータがあります( 令和元年度「学校基本調査」(文部科学省)/ https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm )。

また、転入・編入時期については、全日制だと、学期末・年度末など決まった時期が一般的ですが、通信制は随時受け入れている学校が多く、何らかの事情で全日制に通えなくなってしまった人でも、すぐに勉強を再開することができます。

こうして、データから詳しく見てみると、通信制の良さが明らかになっていくことが分かります。

全日制、通信制共に、それぞれの魅力があります。一定の学力を有していたとしても、通信制を卒業し、大学へ進学するためには強い意思が必要であることは事実です。社会人になってから就きたい職業など、人生の目標が定まっていない人は全日制に通った方が良いかもしれません。また、登校日数やコースにもよりますが、通信制に比べて全日制の方が人と関わる機会を多く持てるため、周囲とつながりを持ち、刺激を得たい場合は全日制への進学が向いています。

なりたい職業があり、人生の目標がすでに定まっているなら、専門的授業が受講できる通信制高校への入学をお勧めします。そのほかにも、時間を有意義に活用し、将来に向けた準備を進めたいという人や、アルバイトをしながら自立を目指しつつ、マイペースで勉強を進めたい人には、通信制という道が合っていると言えるでしょう。多数の生徒との付き合いが苦手で、少しずつコミュニケーション力を身に付けたいという学生も、通信制には多く通っています。学費の安さも、保護者にとっては大きなメリットです。

最終的に大事なのは、進路を決める皆さんが、「高校生活に何を求めるか」ということです。さまざまな事情や各学校の個性を見比べた上で、全日制か、通信制かという進路を選んでみてください。

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